問題!

東京のお土産の定番で有名な「東京ばな奈 見ぃつけたっ」。
1991年の発売当初から話題となり、今では東京の主要駅や空港、
SAなどには必ず売っている商品です。売上は年間40億円といわれています。

$横山龍太のブログ

その東京ばな奈を見てみますと、他お土産と比べ、
大きいサイズのものをあまり扱っておらず、ある理由からA4サイズ以下のものが
多くあります。
では、その理由は何でしょう?


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【答え】

ブリーフケースに入れて持ち歩けるようにしたから。


【解説】


東京ばな奈が生まれたのは1991年の、バブルが崩壊し景気が降下し始めた時でした。

当時の東京みやげといえば、人形焼きや甘納豆、羊羹といったもの。
少し高齢の観光客が主な客層でした。

それまでは、バブル景気の煽りをうけ、出張に訪れたサラリーマンが
買い求めるおみやげといえば、銀座の有名百貨店にあるブランド品や
洋菓子といった高価なものでした。

しかし、
出張帰りのサラリーマンや地方に住む観光客の財布にも、
バブル崩壊・不景気のしわ寄せがきます。

「職場、家庭に持ち帰っても文句を言われない菓子は?」
「値段も手頃なちょっと良いもの、おしゃれなものは?」
そう思い悩んでいた客の前に現れたのが、この「東京ばな奈」だったのです。


そこで、
パッケージをA4サイズ以下にし、ブリーフケースに入れて
持ち歩けるようしました。
また、縦でも横でも崩れないよう仕切りを入れ、開封時には整列した状態で
披露できるようになりました。
男性でも買いやすい、可愛らし過ぎないパッケージデザインを採用したのです。


ちなみに、
なぜ、東京の名物でもないバナナをお土産に選んだのかというと、
「あらゆる世代の人が全国から訪れ、暮らす街だからこそ、
誰にとっても“懐かしい”もの」というイメージからでした。

バナナは、
年配の方にとっては高価な果物であり、
若い年代にとっては遠足に持っていくおやつだったからです。