問題!


分かりやすいニュース解説で、今年大活躍した池上彰さん。

テレビだけではなく、他の業界でも、このわかりやすさを

問われることが多くなっているのでしゃないでしょうか。



わかりやすい説明をする際に、

池上さんは、

「伝えるべき全体像を、あらかじめ相手に説明しておきなさい」

と言われています。


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相手にまず話全体の「地図」を渡した上で、

「いまの話は地図のここに位置します」と示す

説明のことをいうのですが、

この全体像を分かりやすくするため、

池上さんは自分で作る資料には、“あること”をしないようにしています。

プレゼンテーションをやりやすくするためでもあることなのですが、

では、そのあることとは何でしょう?

















































【答え】


資料をホチキスでとめない



【解説】


紙を並べることで、全体像がわかる。

今、自分がどの辺を話しているのか、速いのか遅いのかが分かる。


また机の上に並べていくことで一覧性を確保する。



池上さんの打ち合わせでは、資料は止めてはいけないことに

なっているらしいです。



「わかりやすさ」というのは、あくまで相手の頭の中で起こる現象。

自分勝手な説明では、いつまでたってもわかりやすい説明を

することなど不可能です。

相手がどんな風に理解をするのか、物事を捉えているのか。

つまり理解のルートを把握した上で、そのルートを

通りやすい説明のやり方、解釈の仕方というものを

選択するのが「わかりやすい選択」ということです。


つまり、受け取る人の知識水準や、教養あるいは

精神的状態によっても「わかりやすさ」の

基準というのは変わってきます。



ちなみに、

NHKの駆け出し記者時代、

池上さんは、現場からのリポート用の原稿を書くときに、

「とにかく大変なんです」と書き始めてみることを考えた。


それにより「何が大変か」という部分からリポートすることになる。

つまり、リポートのキモから話し始めることになる。

その原稿ができると、実際にリポートするときは、

「とにかく大変なんです」という冒頭の部分は削除してしまう。



ちなみに、


NHK:AがBをした

民法:AがBをした。どうやってBをしたのか。なぜBをしたのか。


池上:AがBをした。そもそもAとは何か。Bとは何か。

    Aはなぜ存在するのか。Bをする必要があったのか。


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