問題!
ウィンタースポーツの華、フィギュアスケート。
ジャンプやステップなど、氷の上で美しさを競う競技なのですが、
実は、元々、今とは別のあることだけを行う競技だったのです。
では、その競技とはどのようなものだったのでしょうか?
【答え】
図形を描く
【解説】
氷の上に、いかに正確な図形を描けるかを競うものであった。
オランダで発祥したスケート。
オランダでは、網の目に張り巡らせた運河が、冬にはかっこうのスケート
リンクになっていた。
19世紀半ばころ、このように氷上に色々な図形を描く遊びが
流行り始めます。そこで、そういう「図形(figure)を描く競技」として、
フィギュアスケートは生まれました。
フィギュアスケートの演技種目として以前行われていた
「コンパルソリー」というのは、この規定図形に正確に沿って
氷上を滑る技術を競っていました。
この図形は3つ作られ、それぞれを右足・左足できちんと
滑られたら3×2で6点になります。
後にフリー演技が追加された時も、この「6点満点」というのが
踏襲されたため、現在でもフィギュアスケートは10点ではなく
6点が満点になっています。
このコンパルソリーが廃止されて代わりにショートプログラムになってしまっ
たのは、コンパルソリーが「単調でTV映りが悪い」からです。そのため現在
では、情緒性の高い美しいスケーティングができる選手の採点が以前よりは
良くなるようになっています。