みなさん、逆上がりできますか?
子どもの頃、一生懸命練習して出来るようになった逆上がり。
でも、大人と呼ばれる年齢になった今
「もしかしたら出来なくなっているのでは、、」
と不安になるかもしれませんね。
自転車なんかは、一度乗れるようになれば急に乗れなくなるなんてことないのに。
いやー逆上がりできないなんてもう歳ですかねー、運動不足で、まいっちゃうなーそろそろジムにでも通おうかなー
じゃなくてですね。
逆上がりできなくなった大人の話は後ほどしますので、お楽しみに。
先にお話ししたいのは、逆上がりできるようになった子どもについてです。
もっと言うと、逆上がりできるようになった子どもの頃の私たちについてです。
あの頃の気持ちを考えながら、お話ししていきます。
ちなみに、、
「私、小学生の時も逆上がりできなかったんだけど⁉︎」
とお怒りの方がいらっしゃいましたら、全然逆上がりじゃなくていいです。
一輪車でも竹馬でもくつ飛ばしでも九九でも漢字テストでもなんでもいいです。
出来ないことがたくさんあって、その中で出来ることがどんどん増えていっていたあの頃の気持ちです。
さあ、どんなことを考えながら練習や勉強に励んでいましたか?
…
…ん?
何にも考えてなかったんじゃないですか?
いや、もちろん今は忘れているだけで、何かしら考えながら取り組んでいたことは確かなんですけど。
ただ、今ほど明確な目的や意思を持ってはいなかったように思います。
あの頃の私たちは意味も分からず考えず、でも、なんでもやっていたと思います。
どこに力を入れて、どの角度で蹴り上げればくるりと回ることができるのか。
どんな法則に従って、数字が増えているのか。
くつを誰より遠く飛ばすことが、世界にどんな影響を及ぼすのか。
何が何だか分からないままがむしゃらにやっていくうちに、上手く回るコツを掴んだり、七の段を空で言えるようになったり、友だちと最高に楽しい放課後を作ることができていました。
練習や勉強に取り組む中で、意味や楽しさを見出すこと。
これが、あの頃の私たちの考え方です。
じゃあ今はどうでしょう。
お待たせしました、逆上がりできない大人の話です。
年齢を重ねていくと、先に意味を考えてから行動するかを判断するようになります。
「そんなことできても1円の価値もないじゃん」と、他人の趣味を鼻で笑ったり。
「これを飲むとこんなにすごい効果が!」と営業マンに煽られて、つい衝動買いしたり。
「やったことがないから、上手くできないだろうから、楽しくないだろう」のような食わず嫌い的発想も少なくありません。
ただ、この考え方が悪いと言いたいわけでもありません。
自分の子どもに逆上がりのコツや体の使い方を教えるのは、頭で考え理解している大人です。
法則がよく分からなくても掛け算の答えが分かるよう語呂合わせを作るのも、飛ばしたくつが誰かに当たるかもしれないと注意できるのも大人。
だから、子どもも良くて大人も良いんです。
大人が子どもに適切な知識を与え、子どもは素直に行動して成長していく。
その姿を見て大人もまた自らを顧みて、成長に繋げていく。
私は、この関係性が続く期間に「逆上がり成長期」と名前を付けました。
「ぶら下がり健康器」みたいでいいでしょ、なんか。
あんまり考えずに書いた今日の無邪気な文章も、なんらか成長に繋がればいいな。
では、また次回。