出川哲朗さんは
何にも関係ないですが。






やばいという言葉が溢れかえる現代こそ本当にやばいんだよ!!



というお話をします。






皆さんも日常的に耳にしますよね、やばい






まずは、
そんなやばい意味からご紹介。







やばい危ない。自分にとって不都合な事態が起こりそうな状況を表す。







牢屋などを意味する「厄場(やば)」から来ており、江戸時代に泥棒などの間で使われていたそう。




一般的に使われるようになった今日では、「すごく良い」などの肯定的な意味も出てきていますね。







古文単語で言うところの
いみじでしょうか。




日本人は昔から、どちらの意味とも取れる曖昧な言葉を使ってきたように感じます。




いい加減とか適当とかは
まさにそれですね。






ただ、令和の世に蔓延っている
やばいに関しては、他のどの言葉よりも


守備範囲が広いように感じます。






・誕生日にサプライズパーティーをしてもらって一言→「やばい」


・友達から彼氏の浮気話を聞かされて一言→「やばい」


・ケーキを食べて一言→「やばい」







喜怒哀楽その他全ての感情に対して、
ある域値を超えたときに出てくる言葉こそがやばいなんです。




ここでの域値とは、
その人のボキャブラリー






「このケーキはおいしすぎて、もはや『おいしい』という言葉では表し切れない





こんな時に私たちが真っ先に口にする言葉がやばいです。





聞いたみんなも、そのやばいを直感的に



「あぁ、おいしいんだな」



と解釈してくれるので
コミュニケーションに支障は出ません。







このやばいが持つ
守備範囲の広さ




まさに、
日本語界の新庄剛志







「なるほど〜、やばいって色んな意味として使えるんですね〜。」



「でも、それのどこがダメなの??」








ダメじゃないですよ。
でも、心許ない








自分の気持ちを伝えるって、
ものすごく難しいじゃないですか。



言葉一つ違うだけで、
相手の受け取り方が全く変わってきます。






伝えることに苦手意識を持つ私は、
言葉選びをなるべく慎重に行ってしまいます。






だから、
相手の直感に意味を委ねるやばいなんか使えません。








「ケーキ食べてやばい」の例で言うと
人によっては一瞬、



「えっ、ものすごく不味いのかな?」



と考えるかも。



まあ表情や声のトーンで
すぐに違うと気づくと思いますが。









よく考えたら、お笑い芸人さんは
あまりやばいを使わないですね。



「ヤバイよヤバイよ」
ギャグになっているのがその証拠。


それだけ、言葉や表現を大事にされているんですね。






余談ですが

M-1グランプリ2019のミルクボーイのネタ中、審査員の松本人志さんが「やべっ!」と呟いていて鳥肌が立ちました。




ミルクボーイ、恐るべし。








私もやばいという曖昧な言葉よりも、
もっと自分の感情にぴったり合う言葉を考えるようにしています。




まだまだボキャ貧なので、勉強中ですが。







ただこれ、やばいを濫用してしまうと、
ボキャ貧という感覚をも忘れかねません。





だって、
自分の感情が何となく伝わってしまうから。






これこそが、
「やばい」のやばさ







少しでも共感いただけると嬉しいです。











ちなみに私がやばいを使うのは、
良い音楽を聴いた時。



感動に包まれ、涙が溢れ出し、
何かしら言葉として形容せねば思うと



「やばい…やばい…」



が絞り出されますね。





まさに、筆舌に尽くしがたい感情。





皆さんがやばいを使う時も、
ぜひ教えてください。








では、まだ来週。