私たち鍼灸師は、患者様のお腹を診て、研究しています。
ではお腹の特徴をご紹介します。
妊娠しづらいお腹
- カチカチで硬い
- ふにゃふにゃで、力がない
- ひんやり冷たい
カチカチで硬いとは、筋肉で鍛えられているという意味ではなく、ストレスなどの緊張で、腹部が硬直している状態です。
便秘、月経異常、子宮や卵巣の異常など…との関係が考えられます。
このような状態を、軟らかく・ふっくらした、温かくさせることが、妊活のポイントになります。
妊娠しやすいお腹
特に、下腹部に弾力があり、程よい柔らかさで、押しても痛みません。皮膚や腹筋に弾力があり、つきたてのお餅のような軟らかさを持っています。
弾力があって、温かいふっくらとしている状態が理想です。
また、冷たくひんやりとしている状態は、虚弱体質の可能性が考えられますので、しっかり改善していきたいと思います。
お灸で冷えを改善して、体を温めていきましょう。
また、自律神経を調整して、女性ホルモンがうまく分泌されるように、体のバランスを調整していきます。
下痢や便秘も妊活の邪魔をする
他にも、下痢や便秘が頻繁にある方は要注意!
妊活にはどちらも良くない症状です。私生活を見直してみて下さい。
下痢は腸の炎症
下痢が起こる状態の腸は、炎症が起こっています。腸は子宮や卵巣ととても近い位置にあります。近い場所で起きている炎症は子宮内膜などにも影響します。
また、身体のどこかに炎症があると脳やホルモン、白血球など様々な細胞たちがそれに対応します。すると、身体は「妊娠してる場合ではない!」と判断してしまう可能性があるのです。
『痛い・つらい』と感じているものが多いほど身体が妊活ではなく、生きていくために必要なものを優先的に守ってしまいます。
様々な不調を取り除いておくことも大事な妊活なのです!!
便は毒素
便秘で大腸の中に便が長期間あると便の水分を大腸が再吸収していきます。
再吸収すると、便はカチカチに硬くなってしまいますし
汚染された水分が再吸収され血液に入り体中をめぐることになります。
便に含まれている毒素を、針先に少しつけ受精卵の培養液の中に混ぜるだけで
卵は死んでしまいます!
そんな便がそもそも、子宮や卵巣の近くで長期間滞在していることが、影響がないわけばありません。
下痢気味の方も、便秘の気味の方も解消していけるようにケアしていきましょう!
下痢、便秘解消には食生活の改善
便秘や下痢は食生活が大きく関係しています。そのため、まず取り組みたいのが食生活の改善。便秘の場合は水分や食物繊維を十分摂ることが大切です。
食物繊維には不溶性食物繊維(穀類、マメ類、野菜類、きのこ類などに含まれる)と水溶性食物繊維(海藻類、コンニャクなどに含まれる)があります。
どちらか一方を摂るのではなく、バランス良く補うことが大切です。下痢の場合は、冷たいものや辛いものなど刺激の強い食べ物は控えるようにして。食べ過ぎ、飲み過ぎもNGです。
生活習慣も見直してみて
食生活だけでなく、運動や睡眠などの生活習慣を見直すことも大切。便秘解消には適度な運動が効果的です。早歩きのような、少しきついと感じるくらいの運動を習慣化しましょう。
また、ストレスは便秘・下痢を悪化させるので、十分な休養と睡眠をとることも大切です。