今日も引き続きポータくんとのお別れのおはなし。⑤


もう泣きたいだけ泣こうって決めたけどよくこんなに毎日涙がでるなと思うほど泣いた。


これってペットロスなのかも。

認めたくなかったけどやっとそう思い始めた。

ペットロスって弱い人がなるんだと思ってたから受け入れたくなかったのかな。


でも弱い自分を認める強さがあるからいいんだと勝手な理屈をつける。


あまりつらかったら心療内科とかもアリだな。


亡くなったペットと話が出来るっていう人にポータくんの気持ちを聞いてみるのも…

ポータが「幸せだった」って言ってくれたら全部解決する気もしたし。


でもなぁ…


あと、ひとりで逝かせてしまったこともずっとひっかかっていた。

ところがご近所さん、病院の待合室でペットとお別れをした事がある人の話を聞くと

なんだ、以外と死に目に会えてない人多いんだ。

という印象を受けた。

どうやら飼い主がいなくなるのを見計らっているらしい。

猫なんかは魔法かけてくるらしい。急に睡魔に襲われて目が覚めると旅立ってるんだって。


そうだよね。

静かに旅立ちたい子もいるよね。


ポータは猫っぽいところあると思ってたけど

あれ魔法だったの!?



そうこうしてるうちに何ヵ月たっただろう。

あれ?今日まだ泣いてないな。


そんな日が来た。


そんな日が来るんだね。


すごい寒いのにかすかに梅の香りがするような…

もうすぐ次の季節が巡ってくるんだねって感じのヤツ。


勝手に進んでしまう季節に物悲しさもあったけど

「ありがとね、ポータ」

って気持ちが芽生えた。