オリコンが19日に発表した『第44回年間ランキング2011』で、AKB48が史上初の年間シングルTOP5を独占する快挙を達成した。年間のCD、DVD、ブルーレイの総売上は891.1万枚、162.8億円を記録。年間総売上額1位の歌手に贈られる「アーティスト別トータルセールス」をデビュー6年で初受賞したのをはじめ、16部門中最多の7冠を獲得し、AKBの話題に沸いた1年を数字でも実証した。
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今年発売したシングル5作すべてがミリオンを突破した。「選抜総選挙」の上位21人が歌った「フライングゲット」(年間売上158万7229枚・8月発売)を筆頭に、同選挙の投票権を付けた「Everyday、カチューシャ」(同158万6840枚・5月発売)が389枚差で2位、以下、「風は吹いている」(同141.9万枚・10月発売)、「上からマリコ」(同119.9万枚・12月発売)、「桜の木になろう」(同107.9万枚・2月発売)が年間TOP5を独占するパーフェクトな1年だった。
これまで年間シングル上位独占は、78年のピンク・レディー(「UFO」155.4万枚、「サウスポー」146.0万枚、「モンスター」110.2万枚)、88年の光GENJI(「パラダイス銀河」87.4万枚、「ガラスの十代」67.4万枚、「Diamondハリケーン」67.2万枚)、09年の嵐(「Believe/曇りのち、快晴」65.7万枚、「明日の記憶/Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~」62.1万枚、「マイガール」51.3万枚)のTOP3独占が最高だったが、これらの記録を大幅に更新した。
シングル年間5作のミリオンは、95年にB’zとMr.Childrenが記録した4作を16年ぶりに更新する新記録。年間シングル総売上枚数もMr.Childrenが95年に記録した663万枚を上回り、史上最多の734.6万枚。年間シングル1位の「フライングゲット」は、ピンク・レディー「UFO」の155.4万枚を33年ぶりに更新し、女性グループ新記録を樹立するなど、記録ラッシュとなった。
メンバーを代表し、「アーティスト別トータルセールス」のトロフィーを手にした高橋みなみ(20)は、女性グループ歴代最高の年間総売上162.8億円に心底驚きながらも「素敵な賞をいただき、本当にありがとうございます。皆さんにちょっとは認めてもらえたのかなという気持ちもしますし、すごく幸せです」と初めてつかんだ栄冠に喜びをかみしめた。
大島優子(23)も「本当にびっくりしました。6年前にAKB48が始動したときは“一寸先は闇”という感じで、こんな記録を出せるグループになるとは思っていなかったので光栄に思います」としみじみ。記憶にも記録にも残る1年を例年以上に早かったと振り返った篠田麻里子(25)は「これまで賞をもらうことがなかなかなかったので、すっごくうれしいです。来年は今年以上のことをしたい」とさらなる飛躍を誓った。
【AKB48 年間ランキング7冠部門】
■アーティスト別トータルセールス…162.8億円(女性グループ新記録)
■作品別シングル売上枚数…「フライングゲット」158.7万枚(女性グループ新記録)
■作品別シングル売上金額…「Everyday、カチューシャ」21.5億円
■アーティスト別シングル売上金額…95.9億円
■作品別ミュージックBD売上枚数…「AKBがいっぱい」14.8万枚
■作品別ミュージックBD売上金額…「AKBがいっぱい」10.1億円
■アーティスト別BD売上金額…10.1億円