1泊2日で決行した今回の紀伊半島への旅、初日はほぼ一日使って自宅から旅先への移動に費やしましたが、2日目も朝からゆっくりはしていられないのでした。今日は夕方まで目一杯旅を楽しみ、自宅に戻るのは実際日をまたいだ夜中過ぎになるのを覚悟で旅程を立てました。

 

 『妄想トレイン』で観た分には、翌日は熊野那智大社(那智の滝)周辺のみの観光となっていましたが、その後自分で調べていると、なんと!今回の宿泊地紀伊勝浦駅から熊野三山の神社を順番に巡ることができる一日バスツアーが出ているのを知りました。そう何回も行けるほど近くはない憧れの地、そこを一日でバスで連れて行ってくれるなんて思ってもみなかった幸運。しかも昼のお弁当付きだったので、迷わずツアーにWEB申し込みをしました。

 

 朝8時前にはチェックアウトをして、8時15分集合の駅前バス発着所にスーツケースを転がし向かいました。

 天気が下り坂に向かっているようで少し心配しましたが、

 朝の港の光景は、真っ青な空と白い雲でとても美しい眺めでした。

 人懐こい商店街の飼い猫ちゃんにも朝から会えて嬉しかったです💖

 熊野三山めぐりをツアーを実施している南海御坊バスは、大型観光バスで回ってくれるので定員は30名ほどまで乗車可能のようですが、この日の月曜日は申し込み人数が10名くらいだったので、私のお供のスーツケースもコインロッカーに預けること無く、共に乗せてもらうことが出来ました。

 

 熊野三山は参拝として巡る順番が決まっているらしく、バスもその順番の通り、『熊野本宮大社』➡︎『熊野速玉大社』➡︎『熊野那智大社』『青岸渡寺』と連れて行ってくれました。”よみがえりの地・熊野”と言われることを最近知ったのですが、バスが進む道は木々が生い茂った山々がどこまでも連なり、その間を熊野川はじめ広く美しい川が合流したり分かれたりし流れていて、紀伊山地の織りなす霊験あらたかな感じが車窓からもひしひしと伝わってきました。まさに新たに生まれ変わるような気持ちをもって自然の雄大さを感じながら進みました。

 

 

 

 

 

 

 最初の参拝は『熊野本宮大社』。鳥居も本殿も自然の木の色のままで参拝者を迎入れてくださいました。

 元の社があった『おおゆのはら』の自然の中にそびえる大鳥居がまた圧巻でした。

 

 

 

 

 

 熊野本宮大社は紀伊勝浦からは一番離れているので、バスは来た道を戻るように進み、11時前という早い昼食タイムでしたが、”瀞峡”という熊野川渓谷のサービスエリアでお昼のお弁当をいただきました。

 食事後はまたバスに乗り、次の『熊野速玉大社』へ。こちらは朱塗りの神殿が美しい、すっきりした雰囲気の境内でした。

 

 

 

  

 最後に参拝する『熊野那智大社』に向かってバスは進んで行きました。

山へ行く道をバスはどんどん上り、カーブに差し掛かる途中の坂で止まりました。

そこは『大門坂』という、熊野古道の有名な坂。光を遮る自然の木々の間を縫って、昔の人たちも熊野詣でに通ったであろう、石を敷き詰めた道が、緩やかに方向を変えながらどこまでも続いていました。

ちょうど、いにしえの熊野詣で装束(?)に身を包んで歩いているお嬢様方を見かけ、他の方々同様に思わずカメラを向けてしまいました。

 

 

 

 

 そして有名な那智の滝を祀る『飛瀧神社』に到着。

必ずこの目で見たいとずっと思っていた那智の滝を実際に目にし、高所から流れ落ちる優美な滝に見とれ、こうして訪れることが出来たことに感謝しながら、これからも元気に旅ができるよう願いを込めて”延命の水”をいただきました。

 バスは最終目的地『熊野那智大社』と『青岸渡寺』へ続く駐車場に着きました。

先ほどの飛瀧神社もかなりの階段数でしたが、この二つの寺社へ行くため歩かなければならない道も延々と登る階段が続き、そんな事を知らなかった私は、息も絶え絶えに汗をかき顔を真っ赤にして、やっとのこと本殿へと辿り着きました。

 

 

  バスツアーとは言え、ある程度の体力がないと三山を一日で巡るのは中々大変なことでした。でもこうやって縁あり訪れることが出来たことに本当に感謝です。特に私は昨年あたりから膝の不具合をひどく感じるようになったので、今はとりあえず歩けてはいるけれど、老化はじわじわと忍び寄ってくるので、今後はどうなるか心配もあります。とにかくまだ思うように歩ける今だからこそ、自分の足で色々な場所に旅したいとあらためて思いました。

 ツアーを終え15時頃に紀伊勝浦駅にバスは戻りました。

 この後帰路の名古屋行き特急南紀の発車時間17時過ぎまで2時間ほどあったので、海の観光”紀伊の松島めぐり”観光船に乗船することにしました。その話は次の③で。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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