日本人の多くが熱狂に沸いたWBCも日本優勝で華々しく終わりましたね。
実は私、そのことを友人から聞き知ったのみで、実際の試合は観戦していませんでした😞
もちろん喜ばしいことですが、私の興味は勝敗よりも人間個人個人に向いてしまうタチのようです。
ニュースや情報番組を見聞きして、スポーツでもそのチームの団結力だとか選手一人一人を尊重し合い、協力していく関係性に心打たれることがほとんどです。
今回も選手全員が素晴らしい力を発揮しての勝利だったに違いありませんが、それをまとめ上げ信じて指示を出す栗山監督の存在も、多くの人が評価するようにその通りに感じ、人間性に惹かれるところがあったので、ぜひ星読みで彼の人となりに触れてみたいと思いました。
スポーツ方面に疎い方の私は、栗山さんというと、選手時代よりも解説者として活躍されていたことをよく覚えています。その頃から柔らかいトーンでわかりやすく話されていた印象が強く、その後教壇に上がったりもされていたようなので、知的で勉強家なイメージをずっと持っていました。
つい先日、私の好きなアート関係で、20世紀初頭のウイーンで活躍した夭折の天才エゴン・シーレと、彼が師と仰いだグスタフ・クリムトの関係性をテーマにした番組に、大谷選手と栗山監督の関係性を繋げて、監督自身に話を聞いている場面が出ていました。まさに『天才の影にはその才能を育てる師あり』だと思います。誰もが皆誰かの教えを受け、自分の血肉にして後世に繋げていく営みこそが生き物の素晴らしいところのような気がします。
では、星読み的に栗山英樹さんを私なりに表していきたいと思います。
栗山英樹：1961年4月26日 東京都小平市出身（61歳）
＊出生時間は判らなかったので、ハウスやアングルの読み解きは加えません。
世代的には私の姉と同じくらい、既に自分の立ち位置を不動のものに確立する”土星期”を生きておられます。
太陽は牡牛座。自分の信じた道を安定感を持って着実に進む地のサインです。本質を見抜く力もあるので、選手を育てるのにはピッタリかもしれません。この太陽がアウトオブサインで牡羊座の水星とほぼコンジャンクションです。着実に進んでいこうというだけではなく、直感と情熱を持って言葉に表し指導していくタイプのように思います。金星も牡羊座にあるので、モチベーション高く皆をまとめていける人なのではないでしょうか。
また、乙女座で間違いないと思われる月は、時代の変容をもたらす冥王星とコンジャンクションしています。奉仕の精神を持ち、何かの役に立つ為に細かい分析やコツコツとした努力は惜しまない方のようで、それが徹底的な質を表す冥王星と合ということは、一見ソフトに見えても、内面にはちょっとのことでは動じない強い思いを持ち得ているのでは・・・。それが物事を良い方向に導いているように感じます。そのことは元々彼に備わっている自他を超えて感じる共感力や、自身が現役時代に乗り越えてきた辛い感情もあったであろうということを抜きにしては語れないかもしれません。
そして社会天体の土星と木星が、アウトオブサインの山羊座と水瓶座でほぼグレートコンジャンクションしているという状態。まさに社会に与える影響や、現在の冥王星水瓶座時代に意味を投げかけるのに適任だった気がしてなりません。この時代にチームという仲間を得て自分の役目を発揮し、社会的にりっぱな爪痕を残す。そのことはオポジションの位置にある、大切なものを守り抜く為に行動する蟹座の火星にも見て取れます。
彼の特徴的な複合アスペクトに、”ミスティック・レクタングル”という、チャート上では青い線で表された長方形が形作られていました。彼の場合は太陽をはじめとした地のサインと蠍座海王星等の水のサインが、バランス・調和を保ち、生産的方向に持っていけることを意味しています。理想を持ってじっくり積み重ねて、感情から人と繋がれる性質が一番の美点なのではないでしょうか。
あと一つ、余計なお世話かもしれませんが、私的には月と金星が150度というアスペクトをとっているのに目がいきました。クインカンクスと言って、使いこなすのにすり合わせが難しい配置になるようです。月は母親や妻、金星は恋愛対象のパートナーという意味も持ち、彼を知り得たところ独身のようですね。こんなことも何となく表れてしまうのかな、と感じました。でも、それこそ人それぞれ。二人三脚のパートナーが元々必然的な人もいるし、独りで自分の道を歩むのが運命付けられている人もいるのです。それもすべて宇宙の思し召しということで。自分らしく生きることが全てです。
今回のWBCの日本優勝で、改めて信じ合うことの素晴らしさ・喜びがもたらす集合的無意識が感じ取る幸せの大切さを思いました。互いを思いやる心が、世界の平和に繋がることを祈って終わります。
