本のお話。

となり町戦争/三崎 亜記

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ある日突然、となり町との戦争のお知らせが届いた。


偵察員に選ばれた“僕”は、


戦争とは?という疑問が解決できることを期待して


業務を引き受け、戦争推進室の“香西さん”と


偽装結婚生活を始める。


町は平穏を保ち、戦争の気配すら感じることがないが、


日々のニュースでは戦死者の数が発表され、


確かに、その戦争の中にいることを感じる“僕”


驚くほど無関心な住民と、


何の疑いもなく人殺しの練習をする小学生。


なんだか、矛盾したこの世の中を、皮肉っている感じがしました。


実際に起こりえない出来事だと思って読んでいましたが、


これが現実になったら、と考えると、


静かに背筋が凍りつくようなお話でした。



これも映画化されました。


江口洋介さんと原田知世さん主演