原発事故とガンとの因果関係 | ポムポムのブログ

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県医師会常任理事の星北斗座長は、甲状腺ガンと原発事故との因果関係は考えにくいとの従来通りの見解

甲状腺ガン以外にも様々な分野で、因果関係はないとする「有識者」とやらの報告がなされています。

これらは、政府から選ばれた委員が、原発事故と各種病気等との因果関係はないと勝手に主張しているだけであって、その主張自体の正当性が科学的に正しいかは検証されていません。

これらの報告があったからと言って、甲状腺癌患者等が、救済を求めて訴えを提起した場合に必ず敗訴することを意味しません。


「訴訟上の因果関係の立証の程度」については、極めて重要な判例があります。

最判昭和50年10月24日民集29巻9号1417頁
いわゆる東大病院ルンバールショック事件最高裁判決です。
同判決は、
「訴訟上の因果関係の立証は、一点の疑義も許されない自然科学的証明ではなく、
経験則に照らして全証拠を総合検討し、特定の事実が特定の結果発生を招来した関係を
是認しうる高度の蓋然性を証明することであり、その判定は、通常人が疑を差し挟まない
程度に真実性の確信を持ちうるものであることを必要とし、かつ、それで足りる。」


小児甲状腺ガンは、一般に100万人に1~3人の発症率とされているようです。

しかし、現在は、5000~6000人に1人の割合で発症しているとの一部報道もあるようです。

原発事故とガンとの因果関係が裁判で争われた際、国・東電側は判例変更を求めてくることも十分に予想されます。