長男ゼロサイ(10か月)がコンセントの挿し口を気にするようになってきました。


母の様子を見ていて、コンセントは挿すものだと真似がしたいようです。


よだれで濡れた手が触れては危ないですから、母の目が届くところでしかやらせることはできません。


狭いところにモノを入れるという行為はもう少し大きくなってもやりたがる子が多いですね。


側溝に小石を落としたり。


自動販売機やコインパーキングでコインを投入したがったり。



(余談ですが、私が勤務していた救命センターでは、鼻の中にBB弾を詰めてしまった幼児や、コンセントに針金を入れてしまった小学生の受診もありました。)


子どもは本当にこの活動が好きです。



小さなところにモノを入れるには、指先でつまんで、穴に焦点を定め、手指と手首の筋肉を使わなければなりません。


手だけでなく、眼も使うのです。手と眼の協応性を養っています。


小さい子には難しい動きだからこそ、その動きを獲得しようと夢中になるのでしょう。


手指を使う活動が、乳幼児期の脳の発達に影響することは、広く知られるようになっていて、できるだけ子どもに自由に取り組ませてあげたいところです。


しかし、忙しい、危ない、汚れる、面倒だ等、大人の都合慌てて取り上げたり、禁じたりしがちです。


たしかに、針金をコンセントに挿すといった危険なことは取り返しがつきませんし、大人の生活の秩序も保たねばいけません。



そこで、適切な環境づくりが大切です。



子どもがやりたがっていることを観察して、大人の邪魔をしないでやれるような環境を整えてあげましょう。


長女が0歳のときです。

容器の穴にカードを落としています。



最初はあまり興味を示さなくても、ママが一緒に手を動かして、ゆっくり見せてあげるとすぐに夢中になります。


まだモノを口に入れてしまう子どもには、必ず大人が見守ります。


モノを口に入れない頃になると、もう少し小さいモノと穴を用意してみます。





同じ動作を繰り返すので、集中力や根気力も高めてくれます。