②のつづき
夜中から24時間体制で入れ替わり立ち替わり助産師さんが変わり、助産師さんが変わるとお産の進め方ややり方まで変わるようで、この業界は助産師さん次第でお産が180度変わる事を体感した。
そして人って巡り逢わせなんだろうなって。
相性もあると思うけど。
私は子宮口5cm辺りから担当してくれた伊勢さんというベテラン助産師さんに絶大なる信頼を感じました。
もはや助産師という仕事に感銘を受け、こんなに素晴らしい職業があったのかと言う位感動した。
驚くほど気が利いたり、よりスムーズな出産の為にできる事を熟知している助産師さんは私にとって神以外の何者でもなかったです。
伊勢さんがいたから出来たお産であり、伊勢さんの励ましや伊勢さんのプラスの気みたいなものにとても救われました。
陣痛中は赤ちゃんの頭が今ここにあってこっちに回転しながら頭が出てくるから今は左側を下にして寝た方がいいとか、クッションを股に挟むと股に空間が出来て骨盤が開いて赤ちゃんが降りてきやすい等、色々テキパキと指示してくれました。
従っているとまさにスムーズにお産が進んでいる事を実感。
このお陰であんなに時間がかかって辛かった子宮口1cmから5cmまでの時間が嘘のように、一時間程で5cmから7cmに。
汚い話ではあるが、私が分娩台でう●こを漏らそうが、陣痛中しつこく痛いと訴えようが、痛みで反射的にゲロを何度吐いても伊勢さんは嫌な顔一つせず『全然大丈夫ですよ』と言ってくれた事にも物凄く救われました。
良いお産ってあるんだなって。
こうも長く力説するほど、助産師さんって大事だと私は今回知ることが出来た。
麻酔中は飲食禁止なのだが、11時になり伊勢さんが
『お腹すいたよね、今から分娩室に移って昼には産んでお昼ご飯を食べれるようにしよう!』
と言い出した。
まだ7cmやのに?
突然この人は何を言い出すんだと思った。
しかし陣痛促進剤を少し強めに使うと言われ、いよいよ痛みが本格化する事を覚悟した。
それと共にやっと家族にその旨をメール連絡した。
私は足が麻痺しており自力で歩けない為、分娩室までは車椅子で移動し、分娩室で最後にいきむ為の陣痛を待った。
促進剤により波がどんどん強くなるのを感じ、子宮口は12時にはほぼ全開に。
意外と早く、あっという間だった。
子宮口が5cm未満の時の私の苦しみはなんだったのかと。
無痛分娩とは、文字通り無痛で赤ちゃんを産む訳ではなく、赤ちゃんは結局いきまないと出てこない訳で、それも一番強烈な強い陣痛の波に乗って出てくる事を今更知る。
無痛という言葉を鵜呑みにしてはいけない。
帝王切開は力まなくても赤ちゃんを取り出してもらえるが、無痛分娩は最後は自力なのだ。
しかも麻酔が効いているとなかなかうまくいきめない。しかも麻酔が効いていると強い陣痛がなかなか来てくれないのだ。
その為分娩室に入ってから出産まで2時間かかったのだが、最後は麻酔無しでいきみました。
こればかりは麻酔に頼れないと腹を括るしかなかったです。
その最後の波ですが、麻酔抜いたら大波がグングン押し寄せます。
1分間隔あるかないか位で、最後は間隔無しのような感じでした。
それに乗じて深呼吸して吸ったら息を止めて長くいきむ。
それを10回位繰り返す。
どんどん赤ちゃんの頭が出てきてるのを体感できる。
なぜなら骨盤から恥骨辺りが赤ちゃんの頭で無理に広げられて信じられない位痛いから。
一番痛い所で赤ちゃんの頭を止めてしまった私は『股が裂ける〜!!!』と顔を歪めながら痛みで反射的に何度も胃液を吐いてしまいました。
それでも伊勢さんのリードにより、すぐにまた深呼吸して息を止めていきみ続けてなんとか赤ちゃんの頭が出てきてくれました。
出てくる直前までも胎動を感じていました。
私は最後まで陣痛の波の合間に頑張れ頑張れとお腹に話しかけ、お腹をさすった。
頭さえ出れば、いきまなくても体はすぐに取り出してもらえるので後は楽でした。
初めて頭から出てくるのを見る事ができ、へその緒も初めて見ました。
言われた通り若干首に巻きついてましたが、こんなに太くてグレーなんだなと。
そして昼の14時20分、2850gでやっと出産。
出てきた赤ちゃんはすぐにギャーと元気に声を上げてくれ、安心した事を覚えています。
『終わった、、、!』
一言、私の口から出ました。
最後に胎盤を出し、少し裂けた会陰を縫ってもらいましたが痛みはほぼ無し。
しかし、子宮収縮を促す為にお腹を外からグイグイ押され、子宮から血を排出する作業があり悶絶。
これはすごく痛い。
でもこれをしないと子宮に血が溜まり子宮を収縮させて早期回復させる事が目的らしいので仕方ない。
破水から26時間、陣痛から18時間の出産。色々ありましたが、一言で言うならば本当にすんごい苦しいお産でした。
無痛ではあるものの、私の人生で一番の経験となりました。
娘の時は勢いでスポーンと生まれてくれたけど、18年後の二人目は辛かったです。
18年も経つともはや経産婦ではない事も分かりました。
ソフロロジーだとかなんだとか夢見ていた前の私に言ってやりたい。
お前には無理だと。
まぁ、産んだ後は今の所順調である事と、伊勢さんに出会えた事は私の人生でとても良い経験となりました。
ご本人にも感謝をお伝えしましたが、『今日のお産の事は一生忘れません、本当にありがとうございました』と。
年齢的にもう子供は最後だろうけど、
伊勢さんならまたお願いしたいなと思えたお産でした。
赤ちゃんについてですが、
新生児のこの頼りげのない弱くフニャフニャした可愛さは特別ですね。
それでもこんな大きさの子が私の中にいたんだなぁと思うと本当不思議です。
お腹にまだいてほしかった気もするけど、やっぱり抱っこできるって幸せです。
これからは育児の記録ブログになっていくと思いますが、いつかこの子が見て面白がってくれたらいいなと思います。
つづく![]()