いよいよ全摘再手術の日。

今回は2回目だったこともあり、正直あまり緊張していなかったです。
気になっていた全身麻酔からの目覚めも問題なかったし、術後の痛みもそれほどでもなかったし。。

というわけで思ったより心を落ち着けて病院に向かいました。

時間が長くかかる手術から始めると言う順番で前回は昼からだったけれど今回は1番目。

ベッドに案内され、手術着に着替えてシーツの中に潜り込み、そのまま手術室まで連れて行かれました。

前回は、手術の控え室の点滴で既にウトウトしていましたが、今回は軽い鎮静剤の錠剤を飲んだだけで意識はしっかりしていて、
手術室に運ばれ、両手を十字架のように縛られる(軽く!) 所までしっかりと見ていました。

周り看護師たちがバタバタと皆んな自分担当の準備をしているのを興味深く見ていました。

そして酸素マスクをされて、、、

気がついたら、手術室の外。
主人が足元でニッコリ笑っていました。。

今回の手術は流石に前回より大掛かりだったので、痛みもあるようでモルヒネ入りの点滴が準備されていました。痛みが我慢出来なければ、ボタンをポチッと押すだけで少量注入されるようになっていました。
「使いすぎちゃダメよ、」と看護婦さんに注意されていましたが、その日の夜は痛くて眠れず、何度かポチッとしました。。
(このモルヒネ点滴は次の日には外されましたー!)

前回と違うことは、今回はドレナージュが付いていたこと。初日は1日90mlほど出ていましたが、後日は50ml以下。

あと手術前に履かされていたサポーターのソックスがキツいので脱ごうとしたら、浮腫み予防なので暫くそのまま履いているように、と言われました。

4日後退院予定が3日後になり、あっという間の退院でしたー!

日本ではドレナージュが取れるまで通常1週間以上入院しているのようですが、イタリアはとにかく入院期間が短い! 入院費は全額国が負担してくれているので、文句は言えませんが。。

ただ入院していた部屋が明るく大きな窓から見える景色が良く、、夕日も見えてとても居心地が良かったー! 入院日数が減ってちょっと残念な気持ちになっていましたが、顔には出せなかったです。

というのも、同じ病室にクリスマスの日に緊急手術を受け、1ヶ月半経っても退院出来ず、早く帰りたいと嘆いていた患者さんがいたのです。
その方は、12月初旬に子宮筋腫の手術をし退院していたのですが、執刀医のミスで尿管を切っていてそれに気づかず、一歩間違えば大変なことになっていたかも知れなかったそうです。。

そんなこともあり得るんだ、と思うと3日で退院出来て本当に良かったです。

ドレナージュはしたままで退院。
毎日30mlぐらいは出続けましたが、1週間後の診察で外されました。
実はその後も体液が出続けて、ガーゼが濡れてちょっと大変でしたが、、
2週間後にはどうにか傷も塞がりました。

肝心の再建ですが、、
術後ドキドキしながら見てみたら、可愛いオッパイが付いていました。
一番小さい型だったらしいですが、左より少し大きめ。😅
皮膚がシリコンを拒否して壊死してしまうこともあるそうで、最近は皮膚の内側に網状のサポートをつけるそうです。
最初がそれが痛むこともあるけれど、次第に体内組織に解け違和感がなくなるのだそうです。

退院してから感じたのは、
温存手術をした第一回目の術後は手術跡が結構痛かったですが、全摘手術の後は、乳房の方はほとんど痛みがなかったです。
むしろ痛かったのは、郭清したリンパ節の周りでした。。