チャートを読み解く「米国株」⑥ 最後は銀行券? 2024年2月9日夕回診 | 外科系集中治療医による新NISAの記録

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今週も今日で終わり。明日から3連休。
自分は病院からの急な呼び出しに怯えながら、一応日・月はお休み...の予定。
 
といったところで本日の日本株。
 

 

一時的に日経平均は37000over。終値も昨日より上昇。

どんどん伸びていく。連休前に嬉しいニュースである。
来週はどうなるか。週末にでもゆっくり戦略を練り直そう。
 
といったところで、前回からの続き。
前回は「リーマンショック」について書いた。
サブプライムローンの証券化を進めた結果、ローン支払い不能・住宅バブルの崩壊により、投資家が大損した。
短くまとめるとそういったところか。
 
そして、急速なインフレに対して、現在世界各国が利上げを継続している。
その結果、確かにインフレは一段落ち着いたかもしれないが、大手企業のリストラ急増や、カードローン・学生ローンの支払い遅延などを引き起こしている。
 
証券化商品」というのがある。
サブプライムローン問題もそうであったが、債務を担保とした金融商品が作り出され、機関投資家などを中心に売買されている
債務はしっかりと返済されることで、新たに作り出された金融商品としての信用・価値が担保される。
だから、返済が滞ったり、最悪破産となってしまったり、そしてそれが個々人単位の問題でなく、社会全体で大きく広がってしまえば、一気にその価値を失ってしまう。
それが、サブプライムローンを皮切りに一気に進んだのが、いわゆる2008年台のシーマンショックに象徴される金融危機であったのだ。
 
例えば、あなたが100万円で売却可能な債券を持っていたとする。
それを持っていたとしても、その債券を使って100万円の商品を購入することは基本的にはできない
まずは、その債券を市場で売却して、100万円分の銀行券を手に入れる必要がある
 
大切なことは、10万円の株を持っていたとしても、100万円の債券を持っていたとしても、売却しなければその価値を手に入れることはできない。
言い換えれば、10万円の株は、「それを売却することで10万円分の銀行券を手に入れることのできる権利」に過ぎないのである。
 
金融不安が広がり、皆が金融資産を売却すれば、それは立ちどころに価値を失ってしまい、市場から貨幣も消失する。
金融資産の価値が上がっているということは、それだけ誰かが借金をしているということ
そして借金が返済不能になってしまえば、金融資産の価値も急落してしまうのである。
 
だから今のアメリカの状態は決して健全とは言えない。
というか、現行の経済そのものが、いつ崩壊するかわからない不安定なシステムの上に成立している。
 
そんな意識を持ちつつ、常に市場を観察することが大切であると思う。