チャートを読み解く「米国株」④ soft landingを目指して 2024年2月7日夕回診 | 外科系集中治療医による新NISAの記録

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数日前の大雪とは打って変わって、本日は快晴。ぽかぽか陽気となった。
といった本日の日本株は
 

 
特に変わりなし。
長期投資メインでやっているから、どうしても日々、「横ばい」とかそういうワードが多くなってしまう。
まあ、平和ということで。
ただ、インフレは日々続いているから、現状の値段維持は結果的に価値の低下となる。
その辺は注意が必要かもしれない。
 
それでは朝回診の続き。
まずはこんな記事を紹介。
根本的な原因はFRBの利上げであろう。
朝回診でも説明したが、過度のインフレ抑制のため2022年初頭より、中央銀行が大幅な利上げを行った。
 

 

 
当ブログでも紹介した。
現在の経済システムは「debt base monetary system」。
すなわち、誰かが借金しないとこの世にお金は生まれないのである
そういった環境の中で、「世界はインフレに傾き」あるところで突然「恐慌」となる。
基本的に現行経済は常に「恐慌」となるリスクを抱えている。それが明日なのか、10年後なのかは誰にもわからない。
 
中央銀行の利上げによって、お金を借りる人が少なくなり、結果的に社会に流通するお金も減少する。
それ故、急激なインフレにブレーキがかかり、適切なインフレ率へと元に戻す。
これを巷では「soft landing(軟着陸)」と表現するのである。
 
問題なのは、本当にsoft landingとなるかどうか。
急激な利上げによって、確かにインフレ率は抑えられたのかもしれない。
しかし、ローン滞納・リストラの増加など、要するに「社会からお金がなくなる状態」となった影響は日に日に大きくなっている。
 
2024年1月ごろには、そろそろ中央銀行が利下げをするのではないかといった流れがあった。
そういった期待から、米国債へと流れていたマネーが米国株へと再度流れ、S&P500も最高値を更新するに至った。
 
そんな中での、先日の雇用統計発表である。
米国経済はまだまだ元気
この発表によって、利下げ期待が薄まり、それどころか、まだまだ利上げを続けるかもしれないといった話になったのである。
 
元々利上げで危機に瀕していた米国地方銀行は、まさに泣きっ面に蜂である。
株価も急落し、大変なことになっているというのが紹介した記事である。
 
現行経済は常に「恐慌」となるリスクを抱えている
だから、急速に市場からお金が消失しているこの昨今において、地銀の破綻といったことでも十分に「恐慌」を引き起こす可能性があるのではなかろうか。
 
はたして、soft landingとなるのか、それとも...。
しばらくは米国株から目を離せなさそうだ。