チャートを読み解く「ドル円」② 通貨の価値はなにが決める? 2024年1月19日夕回診 | 外科系集中治療医による新NISAの記録

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新NISAとともに成長するpompoko2525の愛と勇気と成長の物語

一週間お疲れさまでした。今週はいかがでしたか?
 
 
今日の日経平均。2-3日の横ばいトレンドから一転し、また上昇へ。とどまるところを知らない。
 

この上昇トレンドは、もちろん新NISAの影響もあろうが、海外投資家による影響も大きいらしい。

円安」かつ「日本株高」という絶好の状態。米国・中国・欧州経済も低迷している中、投資しない手はないだろう。

 

ただ不思議なのは、日本株の好調・海外投資家からの資産の集中化といった流れの中で、「円安」が維持されているということである。

 

海外資産に投資をするとき、「為替」の話題は避けては通れない

1ドルいくら?という話である。

たとえば、外国株の評価額は「外国株価×ドル円」となるのだから。

どれだけ米国株が右肩上がりでも、同水準でドル安が進めば円の評価額は変わらない。

反対に、どれだけ米国株が値下がりしても、ドル高が進めば、やはり評価額は変わらないのである。

 

さて、基本的な話であるが、

1ドル120円が130円に変わることを、ドルが高くなった(ドル高)=円が安くなった(円安)

1ドル120円が110円に変わることを、ドルが安くなった(ドル安)=円が高くなった(円高)

という。

 

通貨の価値・値段の上下は何で決まるのか?

答えは単純。「どれだけその通貨に人気があるか」である。

 

ハワイに行きたい、iPhoneが欲しい、COACHのバッグが欲しい...人間の欲望にはきりがない。

そうなると当然米ドルが必要になる。1万円札を差し出しても売ってはくれない。

米国株を買うにも、米国債を買うにも米ドルが必要になる。

 

魅力的な商品が欲しい、素晴らしいサービスを受けたい。そう思うからその国の通貨を欲しいと思い、値上がりにつながるのである。

 

もっとも、日本円も人気な通貨である。

 

 

日本円は米ドル・ユーロに次いで、世界で3番目に多く取引されている通貨である。

もともと「有事の円買い」という言葉もあった。それだけ価値に定評のある通貨なのだ。

 

そりゃそうだ。

日本には素晴らしい会社がたくさんある。世界シェアを占めているような化学工業製品もたくさんある。

訪日外国人の数も増えている。今や観光地は外国人だらけ。

日本円は人気に決まっている。

 

だからこそ解せないのである

 

世界経済が下降トレンドに向かっている。

日本株の値段は爆上がり。海外投資家からの資産流入も続いている。まさにブーム。人気の絶頂。

 

なのになぜ円安なんだ? という話である。

 

そのあたり、これから考察してみようと思う。