前回と同じく、風呂敷から作りました。
サイズは前回の物より、ほんの少し短めで幅が狭いです。
元はこういう風呂敷でした。しかも正絹。
桐箱入りで😲❗タグに「鐘紡株式会社」とありました。
鐘紡は、何かの記念品だったのでしょうか 源氏シリーズでおそらく3枚出しているようで、残りの2枚もメルカリに出ていたので購入してキープしてあります。良い物なのに💦二束三文で出されていました。
これは「葵」の巻の中の、有名な
「車争い」の場面です。
色とりどりの美しい御所車が4台描かれています。
賀茂の祭、つまり葵祭の場面なのですが、光源氏がその祭の行列に参加します。
娯楽の少ない時代、身分の高い人も低い人も、こぞって見物に来ます。身分の高い人はもちろん、牛車に乗って見物に来ます。
光源氏が行列に参加ということで、その晴れ姿を見るために、光源氏の正妻・葵の上と、愛人の六条御息所の車が鉢合わせしてしまいます。
葵の上の車は、後から来ていながら、従者達が他の車を押し退け始め💦 六条御息所の車をも無理矢理どかせようとします。
そこで六条御息所の従者達も、やられっ放しではいません。
雅な牛車の周りで、男達の大乱闘が起こってしまいました。
結局、葵の上の従者達が勝ち、六条御息所の車は壊され、隅に追いやられてしまいます…………という名場面です。
ところでこの風呂敷、実はもう少し周りに柄がありました。
この、葵の紋様。
徳川家の「葵の御紋」じゃないですよ~❗💦 この葵の葉の柄も入れたかったのですが💦結局、何らかの理由でここはもうカットした方がいい、ということになりました。(理由が何だったか忘れましたが)
一文字や、その周りの金襴生地は先生のお見立て🎵
そしてこちら。「天地」と呼ばれる部分に使ったのが、源氏香の柄がほんの少し散らしてある、うぐいす色の着物です。
本当は上品なうぐいす色なんですが、画像の写りの具合で違う色に見えていますが💦
これは実は、亡くなった姑の着物でした。
まだしつけ糸の付いたままの、一度も袖を通していない着物をほどくのはもったいない気もしましたが、
源氏物語掛け軸には源氏香柄の生地が合うと考え(しかも色も良くあっているので)
使わせていただくことにしました。