こんなにも自分が依存してるなんて思わなかった。

「あの人に愛されている自分」というものに。

他人に必要とされないことが、
こんなにも苦しいなんて思わなかった。

たすけてたすけてたすけて。

苦しくて、答えが出なくて、愛されたくて。

あのとき逃げた自分のちっぽけなプライドが、
いまも私をそこに縛りつけている。

今の自分は、そこから微かに漂い漏れている影みたいなものなんだ。


嘘だと言ってほしいと、今でもごねている。
あの曲がり角で。
あの冬の夜で。

振り返らずに、ドアを開けて、しめて、部屋に戻ったのは、体だけで、
タマシイはまだあそこにいる。
振り返って、しがみついて、泣き叫んでいる。

どうしたら、空っぽの体は満たされるんだろう。

いつか考えていたみたいに、行きずりに埋めてくれるものを探せばいいのかな。

そんなことしたらダメだって泣いてくれる人はもういないから。