私の長男ぽんきちはアスペルガーです。
(時が経ち、今はアスペルガーという診断名はつかなくなったのかもしれませんが、10年以上前に長男が診断されたままを記載しています)
幼少期から小学校中学年までの記録は「私の息子はアスペルガー」http://heisasperger.jugem.jp/ を読んで頂ければ、お分り頂けると思います。
現在、ぽんきちは17歳、ぽんたは15歳になっています。
ちょうどぽんきちが適応障害に苦しんでいた頃に見て、衝撃を受けたNHKスペシャルがあったのを思い出しました。
当時、私はゲストとして登場した二人の発達障害をもつ方や栗原類くん、そして番組中に投稿された発達障害の当事者からのメッセージの中に、ぽんきちと同じ症状を訴えている方がいらっしゃることに驚きましたし、その症状が起きているときに当事者が何を感じているかを知り、大きな衝撃を受けました。
人と話すときに、相手を見て話すことが苦手なことと、その理由。
目を見て話すと、いつ視線を離せばいいのかを考えながら話すので疲れてしまうこと。
人と話すだけで定型発達の人の何倍も意識をして、色々考えながら話していること。
男性のゲストはぬいぐるみを手に持っていました。
ぬいぐるみを抱えていることで落ち着くのは、ぽんきちが小さなときにシャツの裾を指先で揉んでいたことを彷彿とさせました。
また番組では様々な感覚に対する『過敏』についても特集していました。実際に過敏な感覚を持つ当事者の方が、自らの言葉で自分の感じ方を語っているのを聞くのは、ぽんきちを理解する上で、とても参考になりました。
ぽんきちにも感覚過敏(嗅覚、聴覚、味覚、触覚)があります。育ってくるにつれ、外で露骨に見せることは無くなりましたが、家では素直に言いますので、現在もかなり色々な過敏を持っているのが分かります。
(この過敏度の強さは、疲労やストレスによって変わってきます。)
具体的には、番組内でも同じ訴えをされている方がおられましたが、ぽんきちも私達他の家族には分からない匂いを嫌がり、気がつかない味の違いを指摘します。例えば水の匂い、食べ物の味などもありますし、老人も特有の匂いがあると言います。
洋服も生地を自分で触って「着れる」感覚のものを確かめて買います。
カフェが疲れる、と言った方もおられましたが、ぽんきちも同じです。
この番組を見て、ぽんきちが学校に行くだけで毎日ヘトヘトになってしまう理由を、私達夫婦はより強く理解することができるようになりました。
とても有意義な番組だったと思います。
おすすめします。
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