築堤の天端保護工事で土手を舗装するなら何故自転車道にしない? | 北海道沖縄ニ地域居住生活

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オフロードバイクで好んでよく走るのは、人や車がほとんど来ない場所でその身近な代表がいわゆる河川の土手です。

 

もちろん空気圧を低めにした自転車のクロスバイクで同じような場所を走ることも多いです。

 

大まかにいうと風が強めだとオートバイ、風が弱めだと自転車という感じ。

 

バイクは家から乗りますが、自転車の場合は乗りたい場所まで車に積んで移動することが最近は多くなりました。

 

前は家から走ったものですが今は無理せず、いいとこどりをする感じに徐々に変わりつつあります。

 

河川の土手を専門用語では築堤というらしいですが、札幌市内を流れる市民憩いの豊平川を別にすると、車も人もほとんどいない河川の土手は多く、走る場所を探すのに苦労しません。

 

多くが適度な砂利道や未舗装なので走っていて気持ちがいい。

 

ところが数年前くらいからでしょうか。この河川の土手の舗装化が急激に進行しはじめました。

 

走っても舗装なので面白くも何ともなくなり、また工事中が続き、ダンプや工事車両が行き来するので走れないことが多くなりました。

 

何せ北海道です。工事をするに適切な季節と、バイクで走るのに最適な季節が合致してしまうので、ある意味仕方がありません。

 

もっとも日曜祝日はほぼ工事が休みなので、そういった工事中の場合は日曜日に走ることは出来るので、それほど支障があるというわけでもない。

 

この工事については前から不思議に思っていました。

こんなところをカネをかけて舗装することに何の意味があるのか?と。

 

ほとんど人も車も来ない河川の土手(築堤の天端)を綺麗に舗装しているのです。

 

両サイドの法面にはご丁寧にも芝生を貼ります。

 

そんなこんなで釈然としない疑問を抱いていたところ、ある場所にこの工事を説明している看板がありました。

であれば、いっそのこと自転車道化すればいいのにとか思ってしまいます。

北海道で大河である石狩川水系の川なので舗装される距離も相当に長いからです。

 

ところがこの工事をしている国交省とか役所関係者にはそのような発想がそもそもないか、自転車そのものを邪険に感じているものと思われ節があります。

 

理由はところどころわざと舗装をしていない短い区間が存在するからです。

 

はじめは全区間舗装したのに、あとからわざわざ舗装を剥がして数十メートルの区間だけ未舗装に戻すようなこともしているのです。

 

もしもの洪水の時にその区間から崩れたらどうする??

 

そもそも洪水時に天端が崩れるのを少しでも遅らせる為に、という大義名分でもって莫大な税金をかけて舗装などをしているのですから。

 

本来の趣旨との整合性は??

 

ロードバイクは未舗装に弱いので、前は何人かよくみかけた自転車乗りの人も、わざわざ舗装を剥がした区間が出来て以後来なくなりました。

 

勿論クロスバイクやマウンテンバイクだとそれほど支障は感じませんが。

 

この歳ですから、役所などの説明を鵜呑みにするほど純粋ではありません。

 

費用対効果で考えると、せっかく舗装するのだったら、ついでに自転車の人にも大勢来てもらおうという発想がまるでない築堤の舗装化など、私には首を傾げざるを得ない無駄な工事としか思えません。

 

そもそもこの近辺の多くの建設土建屋が安倍や自民党のポスターを会社の前に張り出しているほど露骨なのです。

 

ロードバイクというのは舗装した綺麗な道路がないと楽しめないスポーツであり、ある意味道路を管轄している国や都道府県の掌の中で踊るしかないような趣味でもあるのです。

 

最近ロードバイクにすっかり乗らなくなり、その分、オフロードバイクに乗る回数が増え、自転車もMTBやクロスバイクなどに祖先帰りしているのも、

 

道路というお役所様に管理された中でしか遊べないロードバイクの宿命的根本的な欠陥が、自分の性に合わないせいかも知れません。

 

自転車雑誌や自転車のイベントなどでここずーっと引っ張りだこで、自転車ブームの先駆けというか火付け役になった疋田智さんなどのメルマガなどを、もう随分前に読まなくなったのも、その体制に近い姿勢が鼻についてきたというのも理由の一つ。

 

どうも多くの自転車好きやその業界関係者というのは、登山やカヌーなどをしてきたときに感じてきた自主独立というか、俺は俺の道を行くさ的なものや、体制に距離を置く姿勢とかとは、根本的に違うものを感じてしまうのです。

 

私は長く、野田知佑さんの本を愛読してきましたし、彼の本はほとんどすべて買っていたくらい非常に尊敬していました。

 

カウンターカルチャー的な大人のアウトドアと、そうではない体制ど真ん中のヘタレおこちゃまの自転車。

 

まあ言葉は悪いがそんな感覚でしょうか。

 

それとスポーツ自転車を楽しむ環境として、日本は韓国に完全に追い越されました。

 

韓国の自転車道はすごいことになっています。

日本のように歩行者もいる、犬を散歩している人もいる、走っている人もという自転車道ではなく自転車専用道ですから、これが全国縦横に張り巡らされているのです。

 

私はロードバイクに乗らなくなったのも、日本は本当にこれを楽しめる環境にありません。

 

常に後ろから来る車を気にして、車が我が物顔で走る道路のすみっこ、本来は走る場所ではない路肩を走らないといけない。

 

日本でロードバイクを走らせている人は怖いもの知らずのマゾくらいしかいないのでは?と思ってしまいます。

 

ところでロードバイク乗りの谷垣さんが引退。

自民党の中で割とまともな人が引退し、バカが居続ける。

 

ああもうウンザリ。