宝満川源流コースから三郡山~宝満山縦走 | 山あそび 旅あそび

宝満川源流コースから三郡山~宝満山縦走



行程  西鉄二日市駅 ~ (バス) ~ 柚須原 ~ 三郡山 ~宝満山
~ 竈門神社・都久志の湯 ~ (バス) ~ 西鉄大宰府駅
日程  3月下旬



かってだいぶ昔に正面から登ったことのある宝満山。

今回は裏の谷筋からまず三郡山ピークを狙い縦走して山頂に立つ。

そしてその時記憶が融合してどんな気持ちになれるのか楽しみだ。






西鉄二日駅よりバスに揺られて、山間の柚須原で下車。

神社の横を抜け射撃場の建物の傍らをすり抜け、いよいよ本格的な山道に入る。

が、しょっぱなから入口に迷う。



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道は進んでいくうちに荒れ模様になる。

沢筋の道は洪水でも起こったかのようだ。

枝や倒木が道を塞ぎ、まるでここの所登山者が通ってない感ありあり。

もしや通行止めの道ではあるまいかとチラと頭をよぎる。
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リスキーなのは道迷いだけではなかった。


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沢沿いの道になると頻繁に渡渉が出始める。

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しかも渡渉のスリルレベルはどんどんあがっていく。僕の危険センサーが反応してきた…


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ロープのはられた箇所も現れ始めた。(下の写真、右岸)

これに比べたら六甲のトェンティクロスが稚戯に思える。

鎌倉峡にもこんな危険な渡渉はなかった感じだ。


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ここはマジにならないと、滑ってドボ~ンヽ((◎д◎ ))ゝあせるなのだ!

ロープをたよりに一歩一歩…


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渡渉の危険地帯を過ぎると今度は道が完全に不明瞭になる。

時々現れる道標が救いだ。


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あまり通る人もいないせいだろう、とにかく道が分かりづらい。

不安、心細さ、そして恐怖心がひしひしと迫ってくる。

目印・標識、かすかな踏み跡などを手がかりに、地形から人が進みやすそうなルートを判断し、進んでは戻り進んでは戻り、で苦しい登山が続く。これはまるで、

シャーロック・ホームズばりの冷静な推理力が要求される登山だ~っ! なんつって…ニコニコ


経験値の少ない頃の僕だったら、とにかく行け行け、でとっくに道迷い(プチ遭難)してただろう。

まぁルートファインディングのいい練習にはなるが…(笑汗



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10:31

↑段々小淵という名が付けられた名所らしいがそれらしい風景はどこにも見当たらない?


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凍っている枝もよく見かけた。小さな雪渓もあってびっくりする。

3月下旬、まだそんな季節なんだと実感する。


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遺跡のような窯があちこちに。


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やがて渓流から離れ大きな崖を上る箇所が現れた。

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急崖をロープを伝って登る。このルートのクライマックスの予感。


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登ったら環境が一変した。木々の間から光が差してきた。稜線歩きになったようだ。


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11:40


青空も頭上にだんだん広がり出してきた。頂上が近い証拠だ。


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ついに到着! そしてそこには車道があった…

いつもは登山者をあざ笑う山頂の車道は、今日ばかりはゴールテープに思えてきた。



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11:58

ちょうどおばちゃん登山者達が山頂から車道を降りてきていた。

挨拶を交わし、僕が今来た道は通行止めになっているようなことを言ってきた。

やっぱそんなこっだろう。でもそういう標識は見当たらなかったように思う。


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三郡山山頂は航空監視レーダードームの脇にあった。


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宝満山へと続く稜線が一目瞭然。
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山頂で昼食。いつもの、おにぎり2個!

先客の男性としばし歓談。


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北の若杉山方面。
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南東方面。遠くに古処山か?
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12:20

も一度四方の眺望を楽しんだ後、宝満山に向けて出発。

下りて石塀脇の道を進む。

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尾根道の途中から見た古処山方面。
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今さっきまでいた三郡山頂上。
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12:45


谷歩きより稜線歩きが気楽で楽しいと実感。

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分岐点。頂上の男性から凍っていると聞いた難所の滝が気になるがここは直進直進。


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12:50


ただの通過点のような仏頂山を過ぎ。


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いよいよ宝満山に着いた。頂上はでっかい岩になっている。

直登の岩登りはは立ち入り禁止になっていたので、岩をぐるっと回り込んで登る形になる。


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13:05



山頂到着!  三郡山地の山並み♪
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13:10


思い出した思い出した。ホントに久しぶりの宝満山。この山頂の風景。


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その時はまだ登山には全く興味が無く、

会社がらみ登山イベントで誘われて登ったのだった。


自主的に計画して登る登山とそうでない登山の充実度はやっぱ一味違う。



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聞いたところによると宝満山は九州で一番よく登られている山だとか。
今日も人がうじょうじょ。


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遠くに久留米方面の耳納連山がうっすら見える。

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左側に視線を移していくと、正面は笹尾山、奥は宮地岳か?
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南方面。柚須原の里、大根地山、奥は砥上岳か?
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すぐ下に小屋が見える。

ここにくる途中から分岐した道があったようだ。
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帰りにまた寄り道してその小屋に寄ってみた。登山者の溜まり場になっていた。

今迄通ってきたルートがここに記されていた。アノ谷はマガリ谷に違いない。


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13:35


無人小屋らしい。宿泊できるらしい。
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下山は羅漢道へ。木で×点のように通せんぼされていると見えなくもないが曖昧なので強行する。

行かせたくないなら管理者はきちんと標すべきだ。こっちは自己責任ってことは百も承知。

道はやっぱり荒れている。。午前中のアノ谷道の再来だ。

ここが『稚児落とし』というところか?名前からして物騒だ。


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突き出た岩の先端に並べられた首のない仏像群、なんか怖い…
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なんかのいわくありそうな岩塔。
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14:00


ここには仏様が祀られているようだ。
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道はだんだんと不明瞭になっていく。

こんな雰囲気の登山は今日の午前中で存分に『堪能』したのでもうウンザリ感半端ない。


下山だから迷ったら下に行けばいいと考えるのはやっぱ危険だ。

下手に下に降りれば崖などあって危険が待ち受ける。またしても考えながらの登山が続く。


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14:14


もう所々の見所はどうでもよくなってきた。早くほっとできる道に出たかった。

間違いなければこの先よく歩かれている道と出合う筈だ。


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やっと出合った。ひと安心。

でもこっからは『百段がんぎ』という憂鬱な階段下りが…

こいつは今まで何人の登山者の膝を破壊してきたのだろうか?

膝を痛めないように下りる。


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14:29


前を行く登山者がその犠牲になった歩き方をしていた。

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この広場は見覚えがある。
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だんだん麓に下りてきた。

霞の中だが福岡市街、玄界灘が一望できる。
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14:39


池のほとりを過ぎるとやがて家屋が見えはじめた。


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竈門神社の手前、山の図書館というところに一寸寄る。

びっしり置かれた山の書籍を眺めながら中の人と少し山の話をする。


前下山した後、全員で豚汁などたくさん飲み食いしたのは神社の近くだったはず。

それが何処だったか思い出せない。


そのあと少し離れたところにある、『都久志の湯』で一汗流す。露天もありまぁまぁよかった。


帰りは神社にまた戻りコミュニティバスで西鉄大宰府駅へ。

大宰府天満宮にはもう寄る時間がなくなったので、近くで『梅が枝餅』をお土産に電車に飛び乗った。





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