泌尿器科の診察が終わり、

次はパートナーを同伴しての

婦人科での手術説明。


珍しく待ち時間なく呼ばれた。


ラッキー飛び出すハートと思ってパートナーと一緒に診察室に入ろうとすると、


「パートナーの方はあとからよいですか?

 まずご本人から」


そうなんだ、まずあたしから。


先生は急に今までの説明をしてくる。


「子宮頸がんの

 検査の際に、ここらへんかな?

 という感じで細胞をとるのですが、

 その結果が高度異形成でした。

 とってない場所にもしかすると、

 高度異形成より悪くなっている部分が

 ある可能性もあります」



うん、うん、知ってるよ

前も言ってたね。 



「なので本来なら円錐切除術で

 細胞の検査をして調べますが、

 筋腫が大きくて

 子宮が変形してますので

 円錐切除術はできないと判断し、

 子宮全摘手術の後に

 病理検査をしようと思います」



はいはい、ですよね。


なんだ?!どうした?!

分かってるってアセアセ



「本当に円錐切除術が出来なかったのか

 もう1度みたいと思います」



は、はい?!

なんですって?!


「子宮筋腫も

 前回の検査とき、お腹を触った感じ

 おへそのまわりの筋腫は

 動きがあるのですが、

 左下腹部の筋腫が動きが悪いです。

 もしかして取り切れないかもしれません」


え、ええ〜!!

今更?!?!

は?

なんで急にそんなこと?!


「なので、

 他の先生と一緒に

 もう1度内診させてもらい、

 判断させてもらえませんか?」



どうしてそんなことに?

何度も診察に来ていて、

そんなこと全く言わなかったのに。

それに今日は手術説明ですよ?

ギリギリで判断?


なんなのよ

めっちゃ怖い

そして前回、婦人科の検査は最後って言ったよねえーん


心の声を押し殺せず、


「ええー!また検査ですか?

 前回終わりって言われたから

 今日はタイツもはいてるし、

 スボンで来たし、

 えぇーショック



先生は

「申し訳ありません。

 もう1度

 違う先生と一緒にみせてください」


ひたすら謝られた無気力


診察室を後にし、

違う先生と主治医と2人での診察待ち。


中待合で待っていたパートナーに言う。

パートナーもえっ!と言う。


前回の造影CTで問題でもあったのかな。


どうもこうも不安で

手術が出来ないかもしれない!

と最悪のことを考える。


そして待ち長い。


やっと呼ばれて診察室に入ると、

そこにはベテランらしき男性医師。


その後ろには主治医、

看護師さんがズラッと4人。


いつも診察のとき看護師さんは1人。


なんでこんなズラズラいるんだ驚き


男性医師

「初めまして。

 少し内診させてください。

 痛いかもしれません、申し訳ないです」



 ガーン…チーン


またもや痛いのね……

1週間前に、すごく痛い思いして、

もう恐怖。


すぐさま内診室に案内され、

タイツを脱ぎ、スボンを脱ぎ、

パンツを脱ぎ、

ドキドキが止まらないアセアセ


内診台に乗り込むとき、

遠くから男性医師の声が聞こえる。


「こっちの仕事がはかどらないよ


どうやら、男性医師忙しいらしい。

中待合には男性医師担当の患者さんが溢れている。


その会話、聞こえてます

イライラしてる口調

聞こえないように言ってくれますかー!


私の主治医

「申し訳ありません、

 よろしくお願いします」


なんか謝ってる。


内診台へセットオッケーになると、

男性医師やってくる。

「ちょっと内診しますね」

柔らかな口調


本当はイライラしてるんだろうなショック


内診しながら

男性医師と主治医が会話する


「あ〜、なるほど。

 よく取れたね、取りにくかったでしょ」


「はい、なかなか取れなくて

 なんとかという感じです」


「深いとこにある感じだね」


「はい」


どうやら、頸がん検査の細胞?とるときのことを言ってるよう。


「筋腫のほうもみてみよう」

「お願いします」



「手を中に入れたまま、

 お腹触っていきますね」


私に柔らかな口調で言い、

筋腫で盛り上がったお腹を押す。


「うん、そうね。

 心配しすぎ、大丈夫取り切れる。

 でも、手術1時間伸びるだろうね。

 少し出血が多くなるかもだけど」


もちろん私に言っているのではない。

主治医にむけての言葉。


「はい、分かりました

 ありがとうございます」


「手術いつだっけ?」


「1月16日です」


「その日僕入れるかな?」


看護師「えっと、はい」


「んじゃ、サポートに入るから」


「ありがとうございます」


カーテンの向こう側で繰り広げられる会話。


もうね、、、


主治医ぃ〜、

あなた大丈夫なの?


若めの女医さんではあるが、

私の手術に不安がいっぱいなのが分かる。


「はい、診察は以上です」

柔らかな口調は私にだけ。


内診台がグイーンと戻るとき、

「患者さんにビックリさせて

 ごめんなさいとフォローしといて」

誰かに言ってる。



よ、よかったのか?!

手術大丈夫だよね?


ぎ、逆に男性医師のサポートつくからよかったのよね?!


主治医が泌尿器科みたいな

自信マンマンの医師だったら、

相談しないまま手術だったかもしれない。

お腹開けて、

無理〜とかなったかもしれない。


慎重派なのか、自信なしなのか……


分からないけど、

男性医師のサポートでかい気がする!


よかったと思うしかない笑い泣き


怖いぞ、主治医よ。


しかし、なにげに言ってたけど、

手術1時間のびる?

出血多い?!

難しいの?私の手術?


色々不安になった会話だった。


この手術を受けると決めて、

手術の行為は不安はあまりなく、

その後の傷の痛み、腸閉塞などなど、

術後の不安が多かったが、

手術の不安がドカーンとやってきた。


まぁ、どんな手術でもリスクはあるし…

仕方ないんだけど……


めっちゃ怖くなってきた



内診室を後にし、

同伴手術説明が残ってる。

もう頭ぐちゃぐちゃ


待っていたパートナーに

こんなことや、あんなこと

2人が言ってたの〜!笑い泣き

と動揺しまくりで喋る。


パートナーは

結果よかった、サポートつくし。

大丈夫大丈夫、

けど、ほんとにあの女医さん手術するんだ。

違う人がするのかと思ってた。

だって思ってたより若すぎて。


ってオイ!相棒、心の声漏れてるって。

不安になるでしょうがー!