7/30(火)お昼ご飯 | 妻飯

妻飯

妻が作ってくれるご飯、お弁当。 いつもありがとう。 〜10/19まで妻には内緒。10/20の結婚式で妻に公表。これからもよろしくね。

今日のお昼ご飯は鶏の照り焼き。


梅雨も明け、暴力的な日差しが僕たちを襲う。

自然の力には、到底かなわない。

僕はそう諦めていた。

しかし、妻は違った。

「これ使って」

差し出した手の平には、バンダナが一枚。

「ありがとう」

全貌を把握しないまま受け取ると、全身に冷気が宿る。

バンダナで、保冷剤を包んでいるのだ。

「これを首に巻いて歩けば、少しは良くなるんじゃない?」

妻の言いつけ通り、それを首に巻いて歩く。

あぁ、快適。

暑さを諸共せずに、軽やかに歩く僕たち

感謝を告げようと、妻を見る。

赤いバンダナをスカーフのように巻いている。

その姿が、昭和の大女優のように美しい。

せっかく下がった体温が、また上がってしまった。

水がぶ飲みしながら、午前中を乗り切る。

わっぱ弁当の蓋を開ける。


昨晩、冷蔵庫を開けた時に、タレに漬けられていた鶏肉を確認。

今日のお昼ご飯だったら嬉しいな。
そんなことを考えていた矢先の登場。

真っ先に鶏肉にかぶりつく。

うめえ……。

しっかりと漬け込んだ成果が、しっかりと出ている。

噛むほどに広がる、和の風味。
そして、赤子の肌のように柔らかい鶏肉。

午前中の疲れが、青空に吸い込まれていく。

鶏肉をおかずにご飯をかき込むと、あさりの佃煮が現れる。

これがまぁ美味しいんだ。
お義母さん、ありがとうございます。

そして、安心安全の卵焼き。

今日は一つしかないので、いつも以上にゆっくり大切に噛み締める。

噛み締めることで伝わる、風味、旨味、優しさ。

人間も同じだろう。
抱き締めることで伝わる、愛、思いやり、優しさ。

僕たち人間は、深い愛を求め長い人生という旅にあっ絶対この話まとめられない。

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。


・まとめの一言
ごちそうさまでした。