今日の朝、ふと、こんなことが気になった。
「人生で、一番多い顔ってなんだろう?」
笑顔、寝顔、真顔、怒顔(造語)……。
色んな表情があるが、長い人生で、どの顔をしている時間が一番長いのだろう。
1日24時間。
睡眠時間が7時間だとすると、寝顔が一番長いか?
いや、仕事中は真面目な顔をせざるを得ないから、やっぱり真顔か?
一人で悩んでいてもしょうがないので、妻に聞いてみた。
「人生で、一番多い顔ってなんだと思う?」
「どういうこと?」
ですよね。
かくかくしかじか。
僕のどうでもいい質問を理解した妻が長考する。
そして、にんまりとした表情を浮かべ、僕を見る。
「私は仕事柄、笑っていることが多いから、笑顔だと思う」
眩しいほどの妻の笑顔を見て、僕は思う。
これからの人生、僕の目が一番多く見る光景は「妻の笑顔」であってほしいと。
妻の笑顔のおかげか、仕事が捗る。
あっという間にお昼の時間だ。
にんまりとした表情を浮かべ、わっぱ弁当の蓋を開ける。
「親子丼だ」
嬉しさのあまり、そう呟く。
誰にも聞こえない声で。
「親子丼 嬉しい」
脳内Twitterがそう呟く。
共感の声が多数ヒットする。
脳がバズる最中、僕は親子丼を口に運ぶ。
美味しい……。
和の味が染みた鶏むねは、いつものように柔らかく、噛めば噛むほどに幸せを感じる。
「和の鉄人」道場六三郎先生も納得してくれるはずだ。
程よく煮込まれた玉ねぎも、なくてはならない存在。
鶏肉、玉ねぎ、そして卵をご飯と一緒にかき込む。
これぞ至福。
ご飯にもタレが行き渡っていて、いくらでも食べられるような感覚に陥ってしまう。
そして妻の得意料理、ナスの煮びたし。
これもお義母さんから伝承された一品とのこと。
ということは、ハイクオリティ間違いなし。
食べても思う。間違いなし。
これからの人生、僕の舌が一番思う言葉はこれだろう。
「美味しい」
妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。