お薬での稽留流産の処置 


私は海外在住で、お薬での稽留流産処置を経験しました。

日本では飲む中絶薬として承認されたばかりのようで、日本語での体験談が少なかったので英語の体験談を併せて探していつ痛みが始まるか怯えていました。

今後この記事が何方かのお役に立つかもしれないので、記録したいと思いました。




流産手術かお薬か


以下は個人の感想ですが、お薬での処置の良い点と悪い点(心配だった点)です。



良い点

日本円換算で約6万円でした。

(私立病院だったので手術は60万円で案内された。住んでいる地域では、もう少しお安い13万円〜90万円と高額なの病院もある様子でした。金額の幅は謎ですが、私立と公立&ドクターの違いの料金かな。)


早く処置したほうが良いと言われましたし、今さら公立病院に診察から行き直す気力も時間もなしでした。


悪い点

痛み&出血が伴う

お薬で排出しきれない場合は手術になる

薬服用日には家族が側にいるようにとの指示あり

1週間は外出できない

大量出血の可能性あり(その時は救急外来受診をするように指示あり)

大量出血で救急に行く場合は、出血を止めるために手術をすることもあるそう

お薬は日本でも2023年4月21日に経口中絶薬として発売が認可されたようですが、体験談が少なくて怖い。


「いつ大量出血が起きるか分からないので、1週間は近所のスーパーにも行かないでね。」とドクターに念押しされました。


家族の協力が必須なので、状況次第ではお薬の選択肢は選びにくいかもしれません。



実際のスケジュール 


私の実際のスケジュールです。 

ミフェプリストンを飲んだ2日後にサイトテックを飲むスケジュールでした。

(サイトテックが子宮収縮を促す薬の様子…)



水曜日 

昼食後にミフェプリストン200mcg1錠を舌下で溶かす

→痛みなし

※家族は側にいなくてもokと言われたので1人で


木曜日

朝は茶おり

夜に鮮血がトイレットペーパーにつく


金曜日

※夫に側にいてもらう日

8:30  サイトテック200mcg 3錠 舌下で溶かす

→飲んですぐに身体(特に手のひら)がカーっと熱くなり、痒みが襲う


⇒病院に問い合わせをしたら、それは普通だから2回目の薬も飲んでねとのこと。

アナフィラキシーかと思って焦りました。。


8:30  痛み止め、胃薬、抗生物質


12:50 痛みはないが、下腹がグルグル動き出してるかんじ


14:00 下痢(副作用らしい)

かなりキツかった。


14:30 サイトテック200mcg 3錠 舌下で溶かす

※お薬はこれでおしまい


22:00 子宮収縮を感じる


その後は生理痛のような痛みと生理のような出血が続きました。

他の方の体験談を見ておむつも用意しましたが、夜用ナプキンでも十分足りる出血量でした。

でも、寝るときは安心のためにおむつを利用しました。


出血については、生理2日目の夜くらいの出血&ドロっとしたレバーのような塊が暫く続くイメージです。



土曜日

出血がほぼ無し

生理痛のようなずーんとした耐えれる位の痛みあり。

このまま排出しないのかと不安でした。 


日曜日

出血がほぼ無し

痛みも無く、出血も減り、このまま排出されないのかもしれないという不安のなか、家でじっと待つ生活。

ストレスがピークでした。

今までの生理2日目の夜のような出血で排出が終わったの…?とか色々考えて調べまくる時間でした。


本当はだめだけれど、気分転換に夫と外食に行ってしまいました。

精神的には良かったけれど、この時に排出していたらやばかったです。。



翌週月曜日

8:30 排出


痛みはなく、大きい塊が出てくる!とリビングで感じてから大急ぎで移動してもトイレには間に合わずでした。

どんどん下に降りてきて、ぽん!っと出てきました。

(おむつから溢れて、はみ出しました。)


ゴルフボールより大きいくらいのサイズの血の塊で弾力がありました。これが胎嚢とその周りの組織だったと確信しています。

→トイレに流してねと言われたので、病院に提出などは無し。

(日曜日、外食に行ってる時に排出されたらパニックでした。排出するまでは外出はすすめません。)


排出は明らかに出血とは違いました。

この記事に辿り着いていて、排出された時って分かるのかなと不安になってる人に伝えたい。

『排出は、これが排出だと必ず分かる!』


翌週水曜日

病院のエコーでも胎嚢の排出を確認 

まだ血の塊が残っているので、もう少し出血があると思うと伝えられました。

次の生理が来たら妊活再開OKとの事。

1ヶ月経っても生理が来ない場合は病院受診をするように指示がありました。


その後

生理終わりかけ程度の出血が数日続きましたが、すぐにナプキン不要となりました。



排出から4週間後

無事に生理がきました。

いつもより少し量が多めで、重めの生理痛でした。





痛みや出血量 


私は痛み止めは一回しか飲まずでした。

普段の生理痛が重くて痛みに強いのか、赤ちゃんの成長が止まって小さかったからなのか、痛みは薬なしでも耐えられる範囲でした。


※病院では「とっても痛いから早めに痛み止めを飲んで」と指導されたので、普通はめっちゃ痛いはずです。


出血も生理の夜用を何回も変えれば対応できる程度でした。

他の方のブログで大量の流血が続いたという体験も拝見したので、私は軽い症状だったのかなと思っています。 


用意したもの 

夜用ナプキン 6袋

おむつ 1袋

トイレットペーパー沢山

鉄分のサプリ

ほうれん草等の鉄分が多いとされる食材

バナナなど簡単に栄養補給できるもの


→出血が少なかったので、こまめに変えても夜用ナプキンは3袋で足りました。

念のため寝るときはおむつにしました。

寝る時はおむつだと精神的に安心して眠れて快適だったので、個人的にはおすすめです。


出血による貧血が心配だったので、しっかり食べて鉄分も意識しました。



まとめ&個人の感想 

私はお薬での処置を選んで良かったと思っています。

有り難いことに痛みも出血も少なく済んだから、こんな風に思えているのだと思います。


先生のお話や過去の体験談を調べて、大変な処置になる事を覚悟していました。

稽留流産の状態や個人の体質にもよると思うので、かなり個人差があるものなのかもしれませんね。

(参考にされたい場合、前の記事に胎芽のサイズ等記録あります。)

大量出血が本当に本当に怖かったので、日本在住なら、手術を選んだかな…。


トラブルとしては、痒みが起きた時に電話で病院に問い合わせをしました。

アナフィラキシーを疑い、パニックになりながら英語で電話をかけました。

出血量次第では救急車を呼ぶ事もあったと思います。

海外在住の方でもし英語力に自信がない場合は、パニックになっても対応できるように事前に文章を考えたりすると安心かなぁと思います。



あと、夫のサポートは必須でした。

いつ大量出血や排出が来るか分からない状態は精神的にもキツかったです。

もし奥様がお薬での処置予定の方がいましたら、しっかりとお買い物、家事、声掛けなどをしてあげてください。

私は気分転換に料理をする余裕がありましたが、もっと出血してたら料理は無理でした。

簡単に食べられるものを沢山用意しておいてください!!




この記事以降は妊活カテゴリに戻ります!!