西の森に居たのは須田と秦が乗る戦車だった。あれから南の海岸沿いに島を半周した為、捜索班には出会っていなかった。
「やばーい、ライトつけちゃったよ。見つかったかも」
須田は頭を抱えていた。
「まぁ,こっちは森の中だし大丈夫じゃないですか?」
秦は言った。
「だといいけど…。てか玲奈ちゃん殺られちゃったんだね~」
「ですね。あとまさにゃも」
「SKEで残ってるのはちゅりと珠理奈かぁ。容赦ないなぁ~。AKBさんも結構な数呼ばれてたし、みんな殺る気ありすぎじゃなぁい?」
「まぁ、命懸けですからね」
「はぁ…そうだよね。あ゛ー緊張してきたぁ」
「緊張?」
「うん。深夜になったら集落に突撃しようと思って」
「はぁ…」
「というわけで亜香里はすこーし寝るからしゃわこ、見張りお願いね」
須田は丸くなると眠ってしまった。
秦は膝を抱えて暗闇に耳を澄ませていた。
(珠理奈先輩大丈夫かな?確か暗いの苦手だったような…)
秦は14才の少女を想った。
その14才が恐ろしい殺人鬼に姿を変えてしまったことなど、知りもせずに。
***
同じ西の森、しかし北寄りの木の深い場所に珠理奈はいた。
「やっと見つけた…」
いとおしそうに、何かを抱き締めた。
「きれいな顔」
それは二度と動くことのない松井玲奈だった。
「玲奈ちゃんだけは自分の手で殺りたかったのに…誰かに横取りされるなんて本当に残念」
冷たくなった玲奈の頬を撫で、まるで話しかけるように言葉を続けた。
「ねぇ、玲奈ちゃん、NMBは珠理奈が殺ったんだよ。すごいでしょ。玲奈ちゃんにも見せたかったなぁ、さや姉のあの顔」
珠理奈は微笑むと数時間前の出来事に想いを馳せた。
「やばーい、ライトつけちゃったよ。見つかったかも」
須田は頭を抱えていた。
「まぁ,こっちは森の中だし大丈夫じゃないですか?」
秦は言った。
「だといいけど…。てか玲奈ちゃん殺られちゃったんだね~」
「ですね。あとまさにゃも」
「SKEで残ってるのはちゅりと珠理奈かぁ。容赦ないなぁ~。AKBさんも結構な数呼ばれてたし、みんな殺る気ありすぎじゃなぁい?」
「まぁ、命懸けですからね」
「はぁ…そうだよね。あ゛ー緊張してきたぁ」
「緊張?」
「うん。深夜になったら集落に突撃しようと思って」
「はぁ…」
「というわけで亜香里はすこーし寝るからしゃわこ、見張りお願いね」
須田は丸くなると眠ってしまった。
秦は膝を抱えて暗闇に耳を澄ませていた。
(珠理奈先輩大丈夫かな?確か暗いの苦手だったような…)
秦は14才の少女を想った。
その14才が恐ろしい殺人鬼に姿を変えてしまったことなど、知りもせずに。
***
同じ西の森、しかし北寄りの木の深い場所に珠理奈はいた。
「やっと見つけた…」
いとおしそうに、何かを抱き締めた。
「きれいな顔」
それは二度と動くことのない松井玲奈だった。
「玲奈ちゃんだけは自分の手で殺りたかったのに…誰かに横取りされるなんて本当に残念」
冷たくなった玲奈の頬を撫で、まるで話しかけるように言葉を続けた。
「ねぇ、玲奈ちゃん、NMBは珠理奈が殺ったんだよ。すごいでしょ。玲奈ちゃんにも見せたかったなぁ、さや姉のあの顔」
珠理奈は微笑むと数時間前の出来事に想いを馳せた。