
7/18 東欧旅行記12七日目ヴィリニュス三日目KGB博物館
ヴィリニュス市内観光 その1

今日も、幸いにビリニュスは晴れです。
今日は市内観光の予定なので、このまま好天だと良いのですが
そろそろ旅の疲れも出てきたので、今日はゆっくり10:15分のシャトルバスで出発
朝食はビスケットとホテル提供のエビアンで済ませました
バスは、いつものナリス河北岸オリンピックカジノの駐車場に到着。
●杉原モニュメント探し
今日は、まずナリス河の川沿いにあるという早稲田大学寄贈の杉原千畝モニュメントを探します。

昨日、杉原記念館のお姉ちゃんに聞いたところ、カウナスではなくヴィリニュスにあること
ナリス河の両脇で大体の場所を教えてもらいました、Sakura abbeyとか呼ばれてるとか。
ただ正確な場所はわからなかったので、今日探してみることにしました
まず、昨日からオリンピックカジノ側の川岸は歩いても見つけられなかったので、
橋を渡って南岸に行きます
いかにも共産主義時代に建てられたっぽい建物などが川岸に建ってます。
川下の方に歩いたのですが、見つかりません…

川沿いには、ライチのような形で緑のとげのある実をつける木が並んでました。

対岸には、ユーロタワーをはじめ、高層ビルが並んでます。
川上にも来ましたが、ありません…。
一時間近く歩いたのですが、見つからずについに断念しました(泣)
日本人のHPに何件か写真が出てるんですが、皆さんツアーで行かれてるようで
場所の情報が無いんですよね…。せっかくなのに、残念です
●ジェノサイド博物館
モニュメント探しは諦めて、この近所のジェノサイド博物館に向かいます
ヴィリニュスには、「ジェノサイド博物館」と「ホロコースト博物館」があるので、紛らわしいです。
ジェノサイドミュージアムとありますね。
博物館につくと、館外まで行列が…
大人気ですね(汗)

建物全体はこんな感じです

入口は裏の方にあります

入館(入場料一人220円、カメラ220円)すると、早速白骨の山が…
ここはソ連のKGBによるリトアニア抑圧を扱った博物館、
中国なら抗日記念館、韓国なら独立記念館などに相当します
私は過去に、どちらも行きました
この建物がリトアニアのKGB本部だったため、
実際に使われた机などの備品も展示されてます。
現リトアニア政府の正当性の根源の一つがロシアとの独立闘争にありますので、
それに関する展示が充実しています。中国共産党と同じですね。
併せて、1950年代まで続いたソ連による強制収用所や労働改造所
などの暴挙についての資料も展示してあります。
ソ連は、思想・宗教・文化などを全て奪い、ソ連の定めたロシアのものを押し付け、
それに反抗するものは容赦なく強制収用所での思想教育やシベリア送りにしました。
特にリトアニアなどロシア以外の国々では、それは民族の死滅を意味します。
中共が少数民族に対して、全く同じことをやっていた(る)のは記憶に新しいことです。
その為、多くの人が死んで行きました。
リトアニアではシャウレーの十字架の丘が有名ですが、同じようなものがたくさんあります。
日本の革新系新聞は、これに目をつぶって社会主義礼賛の論陣を張っていましたが、
その自己総括はどうなったんでしょうか。
展示は1960年代以降、強制収用所などによる大規模な恐怖政治が落ち着いた以降の、
KGBによる静かな恐怖支配についても語ります。
ソ連共産党の案内文書ですが、真っ赤ですね(汗)

恐ろしいKGBの制服です…

スパイ大作戦のようなことが、現実に行われていました。
ここで色々な盗聴や検閲を行っていたそうです。
この建物の地下は、恐ろしいKGBの牢獄になっていました。

この階段を降りたら地上にほとんど出れない意味では、ガス室への階段と同じですね…
最初、犯罪者とされた者(主に政治犯)は、
この立ち牢に入れられて書類等ができるのを待たされたそうです。
ソ連崩壊後にKGBが証拠隠滅の為にシュレッダーにかけた資料の山の一部だそうです。
二人用の牢獄です。この他に四人用もありました。

監獄の廊下です。地下なので、ひんやりと冷たいです。

拘束室です…
トイレ

地下はすごく広く、長々と牢獄が続いています。
一応、非常に狭い個人用の運動スペース(天井には金網付き)があったようです

しかし、この運動スペースの奥には処刑室が…
この階段は、降りたら二度と帰ってこれないガス室への階段と同じものです…

処刑室です。床には土台が組まれ、白い砂が撒かれています

こんな感じなんですが、なぜだかわかりますか?
恐らく血のりがこびりついて、色が落ちないんだと思います…
ガス室同様に、悲しくなってきます…

チベットでも、同じ悲劇が繰り返されたんですね

壁を見ると、多くの傷があります。
こんな感じです。銃痕です…
この場所には、いっぱいあります
ここで多くの方々が頭を射ぬかれてお亡くなりになられました
赤い色がうっすらと残ってる部分もあります…。
ナチスの狂気から解放してくれたと思ったソ連が、
実は全く同じようなことを繰り返しました。
アウシュビッツでも、ソ連は解放者ではなく、新たな弾圧者でした。
(反体制者に対してのみですが、ロシア人の支配は民族の絶滅を意味するものですから…)
日本も、戦前に同じこと(反対派の粛清)を朝鮮にしました。
それと全く同じことが世界中で、最近は中共でも行われました。
ソ連の体制は崩壊しましたが、中国の体制はますます強くなっています。
21世紀は、そうした方向で行くと人類が滅びるということが「環境問題」はじめ自明なのに、
あの国は100年考えかたが遅れてますから・・・

「あれは、今から50年も前の過去の話だ」と中共は言うでしょう。
でも70年前の日本の行為を非難するのなら、
自分達の50年前の行為も同時に反省すべきではないかと思います。
人道の罪に対して。
だから日本の戦前の侵略行為がが正当化されるというのでは、勿論ありません
しかし日本を非難するのなら、自分達についても同じ尺度で自らを省みるのが
大人の国のやることだと思います
人道上の問題では全ての帝国主義諸国に責任があります
アメリカの原爆だって大問題なのですから。
ソ連では、国内のこうした弾圧を国内問題(実は侵略した他国ですが)として処理してきました
しかしそれではもはや押し通せず、ついにその体制は崩壊しました。
中共は、今でも「国内問題だから」(同じく侵略した他国ですが)で押し通そうとします。
無論、世界ではこの理屈は通りません。国内問題でも、人道上の問題は問題です。
しかし、あの減らず口のフランスですら見せたへタレぶりを見るにつけ、
中共様の前には「無理が通れば道理が引っ込む」のだなぁと悲しくなって仕方ありません。
そんなことをつくづく感じました。(その2へ続く)