高所恐怖症には向かない職場 | ポリテクセンター関東 | ビル設備サービス科 - 平成24年10月期生

ポリテクセンター関東 | ビル設備サービス科 - 平成24年10月期生

修了後から始まるビルメン修業を語るブログ。思い出6ヶ月間を振り返りながら、修行現場をご報告。同窓生からのコメントも待っています

ビル管理の仕事には、脚立やはしごを昇る作業が多くあります。
管球の交換や水槽などの機器や機械の点検などを行う場合、
どうしても脚立を伸ばして天板に乗って管球を行ったり、
屋上や屋外のはしごを昇って、足元が不安定な高置水槽の上で点検をしたりします。
また、その他にもパイプシャフトでパイプを追いかける時も
はしごを使って、パイプに乗り移りパイプ木登りみたいに昇る作業も結構多くあります。

多分、訓練校の授業や会社の研修では、「脚立の天板を絶対に乗らない」、「屋上の高い機器を点検する場合は、安全帯をつける」等と教えられていると思いますが、
現場では、残念ながら徹底されていません。

管球の交換では、天板に乗らないと交換できない電灯や電球はいっぱいありますし、
安全帯ところか、ヘルメットもなしにはしごを昇って、風や強く足場の悪い所を一杯点検することになります。

足場が悪いので、身体を支えるのに割と下半身の筋力が必要になりますし、高所が苦手の方には、正直地獄かもしれません。

あと、図面が全て揃っていれば別ですが古いビルやテナントさんの入退居毎に改修を繰り返しているビルでは、正しい図面がないところが多いです。
その為、何かをする度に、事前に確認ということで、足場が悪い天井にもぐり込んで配管や配線を追っかけて言ったり、狭いパイプの隙間に身体を通して、パイプを渡りながらパイプを昇って各種弁を確認しに行ったりして、結構大変な事が多いと思います。

その為、切り傷や裂傷などは日常茶飯事ですが、どうしても骨折などのケガも多い業種です。
残念ながら安全意識の問題ではなく、現場の構造上や業務効率、人員の関係上を駄目だと
分かっていてもやらざる負えない危険が相当にありますので、これからこの業界を目指す方は
ご承知おき下さい。


話が変わりますが、日曜日に久しぶりに、同期の訓練生を会い、それぞれの現場の話を聞きましたが、この仕事は会社というより現場によって本当に違います。
仕事量や負担度は、まさに千差万別なんだなと改めて思いました。

自分がいる現場は、設備だけで20人以上いるにも関わらず、めちゃめちゃ忙しい現場で、
昼休みの1時間を取るのが毎日精一杯で、ほぼ毎日サービス残業も多少ありますが、
他の訓練生が入った現場では、午前中の1時間半くらいで毎日終ってしまうような現場も
あるそうです。

まあ、いろいろとありますが、先日の話で分かった事は、暇や余裕のある現場は、親方と言われる古参社員を中心とする派閥争いや複雑な人間関係に追い回されたり気を使うことが多い現場もありますが、自分のように1日中、歩いたり小走りしたり、全力疾走を繰り返す現場では、
正直人間関係に気を配るような事は、一切ありません。

勿論、両方ともある辛い現場も多数あるとは思いますが。

体力を取るか?、精神衛生をとるかは、これからこの世界を目指す人には難しい判断だと思います。