ビル設備管理業界の下請け構図 | ポリテクセンター関東 | ビル設備サービス科 - 平成24年10月期生

ポリテクセンター関東 | ビル設備サービス科 - 平成24年10月期生

修了後から始まるビルメン修業を語るブログ。思い出6ヶ月間を振り返りながら、修行現場をご報告。同窓生からのコメントも待っています

今日は、朝から冷たい雨で寒い日です。
自分も今日は休みなので、一息 ビル設備業界の構図について軽く説明します。
勿論、これが全てというわけではありませんが大体はこういった構造になっていると思って下さい。


ビル設備管理の業務は、基本下請け業種になります。

公共施設を除き、
ピラミッド構造のTOPで、一番えらい人は、所有者であるオーナーになります。
勿論、テナントも偉いですが。

オーナーには、企業やデベロッパーと呼ばれる大手不動産開発会社がほとんどです。

そのオーナー(企業)は、基本、複数のビルや商業施設を所有していますので、
それらをまとめて管理する直系のビル管理会社を小会社として持っています。

この直系の管理会社が、それぞれのビル全体の管理を行っています。

そして、直系のビル管理会社は、それぞれビルや商業施設ごとに、警備、設備管理、清掃の
各会社と契約する委託契約になります。

勿論、一つの会社で、設備管理だけでなく、警備や清掃を請け負う会社もありますし、
また、一つのビルの清掃や設備管理を、フロアーや棟、エリアで分けて契約することもあります。

その他にも、契約しているのは、A社でも現場で実際に働いている従業員は、別の会社からの派遣というのも、結構多くあります。(制服や名札に書かれている会社とは異なる会社の従業員ということ)

こういったように、ビル管理関係は、警備も設備も清掃も下請け業界の職種です。
しかも、設備管理は、警備や清掃に比べて収益が出にくい業務になります。

施設管理自体は、目に見える差別化を出来るようなサービスではないので、
入札などの価格競争が激しくどこもダンピングが横行していることも、収益が出ない構造の
一つです。

ただ、自分がこの世界に入って感じた事は、縮小均衡でじわじわと体力勝負を繰り返している中にも関わらず倒産するような企業をほとんど聞かないのはなんだかんだ言っても、
業界全体が多少無理してでも、うまく融通し合っているような感じがします。

他業種からきた自分としては、いずれ他業種や海外からカテゴリーキラーと言われるような
暴れ馬が出てきて、その機会に乗じて大手会社を中心とした業界再編がありそうな感じがします。


先輩に聞くと、既に業界再編はあると言っていますが、 長年金融や流通業界にいた自分としては、本格的な業界再編にはまったく手を付けていないような感じがします。