学習言語とは何か ③
学習言語とは何か(バトラー後藤裕子)
この本を読んでいると「蜂の寓話」を思い出す。
これも過去にプレミアム価格で購入した。
研究初期の頃の方が、かえって本質をとらえているような気がする。
第2章後半の感想
ここでは学習言語を「言語的側面」「認知的側面」「社会文化・心理的側面」の3つに分けて説明をしている。
これにより『学校で扱えるもの』を切り分けている。
第3章以降は、『学校で扱えるもの』に記述が絞られていく。
生活言語から学習言語への移行については、相変わらずはっきりしない。
生活言語から学習言語への移行をひとことでいえば「大量・多様なインプット」ということのようだ。
この「大量・多様なインプット」から、いろんなものが育っていく。
いろんなもののひとつ「スキーマ」であれば、『100万個』『その結びつきは無限』という数字があげられていた。
たぶん「大量・多様なインプット」については「いつ」「なにを」「どのくらい」というポイントがある。
第二言語学習の場合、おそらく「いつ」「なにを」「どのくらい」の修正が困難になる。
同時発達バイリンガルの場合、なんとなくではあるが、これをクリアしやすいように思った。
限られた能力・限られた時間のなかで成立するのかどうか、わからないけれども。
「社会文化・心理的側面」
これについては、記述がとても少なかった。
この本を読んで補足すると良いと思った。
記述の中に「中動態」が紹介されている部分があった。
あの記述だけでは、意味がわからないと思う。
この本も面白い。
第2章後半を読んでいると「IB小学校」で行っている教育が、これとよく似ている。
このあたりの研究をもとにして作られたものなのだろう。