日英同時発達バイリンガル 言語の距離
~「9歳の壁」突破記念、連載~
第二言語習得論の立場から「言語の距離があるため日英同時発達バイリンガルは不可能」という批判があった。
まだ、これを言っている人もいる。
言語の距離について、第二言語習得論の立場からの批判は、完全に的外れだった。
これは理論的にも的外れであるし、現実結果でも的外れだった。
ただし、この論点自体は、重要な話であると思う。
しかし、「おうち英語」に取り組むだけであれば、第二言語習得論からの批判はスルーして良い。
日英同時発達バイリンガルに否定的な人は、この論点を強調してくる。
ここに惑わされてはいけない、妄言として放置くらいの気持ちを推奨する。
一方で「同時発達バイリンガル論」としての言語の距離という論点がある。
ここが直接的に研究されているものは、見たことが無い。
おうち英語界隈では、軽視されている論点だと思う。
同時発達バイリンガルでは「違うスキーマ」の両言語を育てていく必要がある。
この「違うスキーマ」には言語の距離が関係している。
近い言語であれば「重複するスキーマ」が多い。
遠い言語であれば「重複するスキーマ」が少ない。
そうすると選択された両言語により「育てるスキーマの数」が異なってくる。
同時発達バイリンガル論でも言語の距離はある。
言語の距離が遠く、育てるスキーマの数が多くなれば、両言語の習得にかかる時間は、増える。
近い言語同士での同時発達バイリンガルと日英同時発達バイリンガルでは難易度が、かなり違う。
(引き合いに出されるカナダのイマージョン教育を日英イマージョン教育と同じに考えてはいけない。)
日英同時発達バイリンガルは、理論上の上限(人間の能力の上限)に近いと思う。
かなりしっかりしたマネジメントがないと達成できない。