明日は金曜日。今年の勤務を開始する。

週明け火曜日からは、子どもが登校してきて、6時間授業だ。一日しか準備の期間はない。

夏休み前と冬休み前は、存分に2学期制の恩恵に与るが、夏休み後と冬休み後は、なかなかしんどい。子どもたちも同じだろう。

 

さて、今回は教員の働き方について書く。

今、教育現場にも、例外なく働き方改革の波が打ち寄せている。社会がようやく教員の多忙さに気づいたといったところだろう。これまでは、教員の善意によって勤務時間に関係なく業務がこなされてきた。学校教育は、プラスの施策は導入しやすいが、マイナスは難しい。一度始めた行事は、なかなかやめられないし、新しく教科が導入されても、引き換えに何かをなくすことはできない。「子どものために」という呪縛は、それほど解きがたいものだ。しかし、本当は教師側に余裕がなければ、「子どものために」いい授業はできない。だから、私はこの働き方改革の動きは大歓迎している。ただ、このことに関して一介の教師としてできることは、社会の論調を見守ることしかできない。

 

働き方を変える=時間的・精神的な余裕を手に入れるためにしていることなら、紹介できる。

例えば

①テストの採点は、その時間内にする。

②宿題をチェックするのは、係の仕事にする。

③学習の進度が絶対に遅れないようにする(特に国語・算数)

④授業の始めのあいさつ・終わりのあいさつはしない。

 

 

①テストの採点は、その時間内にする。

 

 小学校では、毎日のように何かしらの教科でテストをする。テストをどっさりと職員室にもっ 

て帰ってきて、まとめて採点をしている先生がいる。私は、疑問に思う。授業中には、何をしていたのだろうか。子どもが帰れば、あっという間に4時である。4時以降の業務時間をテストの採点に充てるのはもったいない。

 また、忘れたころにテストを子どもに返す先生もいる。子どもたちはその日その日を生きている。少し前にした活動など、記憶にない。間違い直しをさせるのにも非効率である。学習内容が身につかない。

 業者テストは、20分位で子どもたちにさせるようにする。終わった子どもから、提出させるようにすれば、45分という時間の中で、採点、間違い直し、場合によって必要な解説をすることができる。一つ一つの活動を決まった枠から、先延ばしにすることで、業務は積み重なり、多忙感につながってしまうのだ。

 

 

 

②学習の進度が絶対に遅れないようにする(特に国語・算数)

 

 「うちのクラスの実態が…」「学習が身につかないから…」「丁寧にやってあげないと…」そうして、進度が1単元分も2単元分も遅れてしまう学級がある。しかし、1年の授業日数は決まっている。進度が遅ければ、当然後の単元で端折らなければならないことになる。端折られた単元は、当然学力が定着しない。負のスパイラルである。特に年配の先生に多いが、丁寧にゆっくりと学習を進めることが子どもたちのためだというバイアスがある。少し荒い言い方だが、分かっていようがいまいが、先にとりあえず進む方がずっと効率的である。先に進みながら、繰り返し復習の機会を取るのだ。学力については、また別の機会で書く。

 

 

③宿題をチェックするのは、係の仕事にする。

 

 宿題をやっているかどうかをチェックするだけなら、子どもに任せればよい。子どもにノートの数を数えさせたり、判子を押させたりして、学級の仕事にするのだ。もちろん、提出のない子どもは、休み時間に補うことが絶対のルールである。私のクラスでは、音読カード・漢字練習・計算練習・自主学習→それぞれに一人ずつを配置し、チェック係が機能している。家庭学習の大切さは言うまでもないが、宿題のチェックに追われ、休み時間に子どもたちと遊べなかったり、空き時間を使ったりする必要はない。

 

 

④授業の始めのあいさつ・終わりのあいさつはしない。

 

 考え方の違いはあろうが、効果のないことはどんどん削るべきだ。では、授業のあいさつは、どんなことに効果を発揮するのだろうか。私は、その効果を見いだせない。だから、私のクラスでは授業開始のあいさつをしていない。子どもたちは、時計を見て座り、ノートを広げ、日付と授業の題名を書く。これだけで、30秒くらいの時間は浮いているのではないだろうか。また、終了のあいさつもしない。たいてい、授業の振り返りを書いて終わるので、子どもによって終わるタイミングがまちまちである。終わった子から休憩時間にしている。これも30秒くらいの時間は浮く。45分授業の中で合計1分。少ないとは思えない時間である。

 

①~④は、些細なことの集まりだが、明日からでも実践できる。できることは子どもに任せること、授業時間をしっかり確保することで、追い立てられるように一日を過ごすことがなくなる。教師に余裕ができれば、間違いなくパフォーマンスは上がる。働き方改革という外側からの変化に期待することばかりでなく、自分の働き方を変えることで内側から状況を変えていくことも考えたい。