新年を迎えた。毎回思うが、あっけない。あっけなく年が明けたと思えるのは幸せだ。

早く一年が終わって欲しい。今年を終わらせたい。ーーそう感情を殺して過ごした日々は、思い出すだけで、動悸がする。

進行形で、そんな思いで毎日戦っている現場の先生は、少なくないはずだ。長く教員をしていると、どこにも行き場のない袋小路に迷い込むことがある。右にも左にも進めない。引き返すこともできない。原因は、子どもとの関係かもしれない。保護者との関係かもしれない。同僚や上司との関係かもしれない。自分のスキルやキャリアの問題かもしれない。あるいは、仕事と家庭の両立に関する問題かもしれない。しかし、大抵の場合、原因は一つではない。きっかけは、一つかもしれないが、問題は複雑に絡む。「悩む」とは、萎え病むことを語源とする。心と身体は不可分に結びついているから、身体の方から悲鳴をあげることもある。

そんな時は、ただ立ち止まっていればいい。

私の場合は、ひたすら本を読み、映画を観た。違う人の人生を感じて、ただその場に立ち尽くしていた。再び歩き出しても、特に強くなった、一回り大きくなった、なんて感じない。そんなに単純なことではない。自分の弱さを知ることは、想像以上に辛く、惨めなことだった。

ただ、立ち止まって見えた景色はそれほど悪くなかった。再び歩き出した自分の足音は、以前のものとは違う。人生を楽しむ覚悟ができたのかもしれない。ゆっくり歩くことも、寄り道することも、そんなことをしたくなる自分を今は受け容れられる。

ともかく、年は明けた。あっさりと。何かが終わった気配はなく、何かが始まる音も聞こえない。
それでも、何か新しいことが始めたくなった。どうせなら、誰かの役に立ちたい。どれだけ続くのか分からないが、しばらくは小学校教員である。家庭には子どもがいる。親であり教員である立場は、珍しくはない。それでも、自分にできることは、この立場から発信すること。

対話する力・ことばの力をキーワードに、小学校現場、家庭、社会から、日々を綴りたい。