馬はサラブレッドで代表されるように競走馬として走る競技と芸術の両面を備えている。
ジョッキーとの相性もあると思うが、疾走中のコントロールを委ねながらゴールを目指している。
トレーニングによって体重と筋力のバランスが最高点に到達するように仕上げし、レース本番で良い結果をもたらす栄養と精神状態に調整されている。
レース後は疲れ切った身体の回復に努め、普段は立ったままウトウトしながら眠るのに対して、横になってイビキをかきながら眠るらしい。
馬は、甘いもの好きなので人参やリンゴを食べ、蜂蜜や角砂糖も食すが、食べ過ぎはヒトと同じで糖尿病にかかるらしい。
また健康目的で、ヒトと同様にビタミンB系の専用サプリメントを用いている。
腸内細菌がビタミンB12を産生するので、これ以外のB系を補充するのもヒトと同じである。
特にヒトの持久力を増すために高地トレーニングを行うことがあるが、馬には必要なさそうである。
それは、元々の運動能力の高さから不要とのこと。
こういった情報から、『馬とヒトを比べる』ことで、健康のヒントになると考えた。
序章としては、エネルギーの元になる栄養の前に、大量のATP(アデノシン三リン酸)を生み出す酸素を運ぶヘモグロビンが充填されている、赤血球の様子を比べたい。
ヘモグロビンは、細胞に酸素を送り、二酸化炭素と交換しているトラックの大切な積み荷と考えれば良い。
赤血球の直径が、馬の方が約3割小さく、数が2倍ほど多い。
1個の体積比は、径の3乗となるので、0.7を3乗して0.343倍も小さいが、数の2倍を掛けると;
同じ容積の血液中に0.686倍の体積となり、馬の方がコンパクトなトラックで運んでいるイメージとなる。
一方、表面積の比は、系の2乗となるので、0.7を2乗して0.49倍も小さいが、数の2倍を掛けると;
同じ容積の血液中に0.98倍の表面積となり、酸素と二酸化炭素のガス交換のし易さ(時間当たりの交換量)は、馬もヒトもほぼ同等となる。
積み荷の体積が3割強少なく、中身の受け渡し量は同等なので、血液の効率は、3割ほど馬の方が優秀と言えます。
心臓の重量も一流の競走馬で、体重の1%、ヒトは0.5%。
一回の拍出量は、馬の方が13倍も多く、体重は8倍程度の差であるから余裕度が違う。
心拍数は、安静時で馬の方が半分ほど、最大時は馬の方が2割多くなることから、ここでも差がつく!
馬の寿命が20~25歳で、4倍するとヒトの年齢に換算できるそうです。
でも短命?
こちらの見解は、ヒトは尿酸を抗酸化物質として利用し長寿命化に成功した生物なので、赤血球が寿命とは別物とご理解したほうが良さそうです。
健康状態や競走馬としての管理にビタミンB系のサプリメントが活用されているのを知ると、興味がわいてきますね。
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