栄養成分の豊富さから、特に穀物の全粒粉の利用価値をアピールしている記事を頻繁に目にします。

また、それに類して米であれば、玄米の方が優れているとのことです……が。

 

人の個人差は、自分自身に備わっている酵素などの種類や補酵素の保有量によって、数倍以上の差が認められます。

簡単な例だと、アルコール分解酵素の保有状況によって、お酒に強いか弱いかが決まります。

 

冒頭の内容は、長年にわたり疑問に感じていて、今年になって漸く場合によってはと合点がいきました。

全粒粉は、当時ビスケットの商品名からダイジェスティブビスケットと呼ばれ、数十年前より市販されています。

私も高校生の時にテレビCMで知り、『ダイジェスティブ』=『消化に良い』と理解して、小遣いで買い求めて、複雑な味を楽しんだ訳です。

(ここで、ダイジェスティブが全粒粉を表現しているのでは無いことが分かります)

 

が、私には喉のイガイガや不快感があり、粉砕のいびつさや不溶性の何かが作用しているものと単純に理解していました。

また、それらが不可避であり、きっと他の栄養価が吸収され身体には良いと信じていた方でした。

 

その後、栄養成分やポリフェノールなど植物や土壌菌の勉強をするにつれて、種は発芽前には乾燥状態で多くは有害な植物ホルモンで発芽抑制をされていることを知りました。

種を撒く前に、発芽率を上げるために実施する水に浸漬しておくことは、水溶性の植物ホルモンを除去しているんですね。

その手順を踏んでも、発芽しない種には有害物質が残留する場合があることも忘れてはなりません。

 

よって、発芽の可能性がある全粒粉であれば、残留している成分が人により、害に作用する可能性があるのです。

 

また、玄米にはアブシジン酸が、細胞毒性をもたらしていたのです。

フィチン(酸)も騒がれますが、あるのはフィチンの形で、これによるミネラル吸収阻害で不快感は現れていませんので、大丈夫そうです。

 

今年の7月から8月にかけて、食べた米の精米がわるく、精米日から一週間も経っていないのに、糠(ぬか)臭がひどく、しっかり洗米しても味が悪かったのです。

酸化した脂質分は影響ないとみています。

 

食べたその日から消化管の具合は悪いは、吹き出物は出るわ、体重は減るわで、苦しみました。

捨てる訳には行かず、食べ終わりまで我慢しました。

(よく噛む習慣は、つきましたし、痩身目的の人には合うかも?)

 

経過を見ると、食べ終わっても1ヵ月近く不調は続きましたが、今は解消されました。

 

アブシジン酸は、身体エネルギーの95%を生み出すミトコンドリアを傷つけていたんですね。

 

玄米の調理準備としては、水に12時間以上浸漬し、発芽させるなどセオリーがあったんでよね。

注意するのは、発芽済み玄米は、発芽率の低さと、アブシジン酸の残留(休眠状態)が危険らしく、手間は惜しんではいけない訳です。

私の脅威としては、玄米だけでなく精米の精度がわるいもの影響していたのです。

 

まあ、世の中には流行りがあって情報が流れて正しいものが淘汰されるのです。

コエンザイムQ10も1950年代に酸化型が登場し、1977年に還元型が開発され、脂溶性が問題となり、可溶化が2008年に完了。

登場して、60年で、完成してからも8年も経っているんです。

医薬品(30mgが上限)ではなく、サプリメント(100mg以上含有しておりルール逸脱)で流行していますが、盛衰が激しいですね。

胃への影響が懸念されますので、ご注意を!

 

酵素も、ただの砂糖漬けで酵母(微生物)による発酵を楽しむだけでは、もったいない。

本格的なゆっくりした発酵や、生きた植物と共生したリポ多糖と呼ばれる糖脂質を摂りたいものです。

ゴボウ茶の流行、冬虫夏草や霊芝などは、土中などの微生物が年単位で生産した糖脂質を吸収し、身体に取り入れられて免疫のシステムの材料になる点を見出しています。

高麗人参などは、6年も土中の微生物と共生しているので、研究が進むのを待ちたいと思います。

 

サプリメントの材料としては、従来からの、多様なサポニンだけではない、伝統材料の魅力を楽しみたいですね。

 

 

この図は、地球の自然を支える、微生物たちが食物連鎖の上位者にも直接的に利用されることを解説しています。

一方で、窒素化合物の旨みを濃縮させて楽しむ上位者の健全化を示すものと理解できます。

下支えをしている、自然を守りましょう!

 

また、地方の風土を守りましょう。

ワインの風味も、土壌菌が決めているのですから。

 

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