推薦動画二つ:サウジ皇太子の訪日キャンセルと日本の選挙制度:
今朝見た二つの興味ある動画を紹介したい。最初のサウジ皇太子の訪日キャンセルは、越境3.0というチャンネルによる報告である。二番目のものは、武田邦彦氏の「安倍元総理だけが知っていた日本政治最大の闇」と言う動画で、日本人に参政権など無いという内容である。互いに関係が濃くない二つの動画だが、何方も重要なので採り上げる。
1.サウジ皇太子の訪日キャンセル:
サウジアラビアは、日本が消費する石油の40%を供給する友好国である。そこのトップのムハンマド皇太子が韓国訪問後に日本に来る予定だったのだが、サウジ側からキャンセルが通知された。
岸田総理との首脳会談などが予定されていたのだが、サウジ側によると、条件が合わないのでキャンセルするとのことであった。
モハンマド皇太子は、OPECプラスの枠組みでロシアと協調するなど、西側とロシアの両方を理解する人物である。ウクライナ戦争終結の仲介者として名乗りを揚げるなど、米国民主党政権とは一線を画する姿勢を見せている等、国際政治の面でも目立った存在である。https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/03/5d5684be2c4aab38.html
ムハンマド皇太子は、その様なサウジの姿勢に対して岸田日本が一定の理解を示すことが訪日の条件だったのではないだろうか。ひょっとして、地理的にも歴史的にも、直接関与しなくてよい立場の日本とともに、ウクライナ戦争(補足1)終結のプログラムつくりに取り掛かりたかったのかもしれない。
今回のキャンセルは、自国の食とエネルギーに関する安全保障問題を一顧だにせず、米国バイデン政権べったりの日本政府の姿勢に愛想を尽かしたということかもしれない。
サウジアラビアを含めてアラブ諸国の産油国は、世界が石油に頼らなくなったとき、或いは、自国の石油が枯渇した時までに、経済的に石油から自立した国家作りを目指している。その計画を、信頼できる先進国と相互の利益になる形で進めたいのである。
その思惑で世界を見ると、歴史的にヨーロッパ諸国には警戒心を持つので、東アジアの韓国、日本、台湾などは、その目的に合致する候補である可能性がある。そのような思惑で訪日を考えて居たのだが、その目的に合致しないことが岸田日本の姿勢から解ったのかもしれない。
勿論、韓国を先に訪問して、皇太子の日本観がすっかり替わるほどに、洗脳された可能性も排除できない。(補足2)全く情けない話だが、今朝の新聞(中日)にはこの件について一行も書かれていない。
2.安倍元総理だけが知っていた日本政治最大の闇:
二番目の武田邦彦氏の話は、日本を貴族支配の国と捉え、現行選挙制度はその貴族支配の政治構造を温存するためのものであると指摘している。全く同感であり、私もブログ記事で何度も指摘してきたことである。https://www.youtube.com/watch?v=3tdJgbDu7Ec
(このタイトル画面は誤解を生むので、内容をよく聞いてから判断してください)
貴族とは、日本の政治を家業として支配している政治家たちである。以前書いたように、彼らの多くは、資金と最新武器などを英国系のロスチャイルド一派から入手し、その指導で徳川から政権を奪い取った人達の3-4世代下の子孫と、その支援を得た者たちである。
方法としては、諸外国では2‐30万円程度の供託金を、日本では一桁大きく設定し、普通の人間は立候補できない仕組みとすること、そして選挙定数を都会に少なくした小選挙区制をとることなどである。議論のない日本社会の中では、地縁でガッチリ固められた票は、地方の名家名士からほとんど動くことが無い。
これでは、日本の政治が激変の世界に追随できる筈がない。情けない限りである。今回のG20でも、画面のすみの蜻蛉のように、影が薄かったと思う。
補足:
1)ウクライナ戦争は戦術レベルの考察では、ロシアによる国際法違反のウクライナ侵略だが、もっと大きな枠組みで考えた場合、前回の記事でも紹介したように、米国ネオコンの戦略にそって作られた罠にプーチンロシアが嵌められたとみることもできる。
その罠は、2004年のオレンジ革命、更に2014年のヤヌコーヴィチ大統領を追い出した大規模デモやテロリズムなど、20年程度の間米国により準備されていた。それらのウクライナの内乱には、ユダヤ資本家のジョージソロス(民主党へ最大の政治献金をしている)や民主党系の多い国務省など、米国の介入はよく知られている。 ウィキペディア「尊厳の革命」など参照。
2)以下の動画は注意してご覧ください。