ネット上の一つのサイトを再度紹介する。月刊誌マルコポーロを廃刊に追い込み、出版元の文芸春秋社の社長を辞任に追い込んだサイモン・ヴィーゼンタール・センター(SWC)について解説した以下のサイトである。http://inri.client.jp/hexagon/floorA4F_ha/a4fhc600.html
SWCは全世界を視野に、彼らが反ユダヤ的だと考える活動、及びそれに拘わる個人或いは団体の情報を探り出し、それをイスラエルや米国の諜報機関に通知している。SWCの背後に存在するユダヤ人たちと協力して、反ユダヤの活動を潰すためだろう。
その例が、1960年のアイヒマン(ナチスドイツ親衛隊員)事件や、1995年の上記マルコポーロ廃刊事件である。
前者アイヒマン事件は、ナチスのユダヤ人ジェノサイドに加担した軍人を、ドイツではなくイスラエルに移送して裁判にかけ絞首刑に処した。報復を裁判と言う形で、主権国家の枠を無視して行った。
後者は、言論の自由を弾圧し、彼らの作った歴史観の受け入れを世界に強要するという荒業である。ただし、文芸春秋社が自分達の判断でマルコポーロを廃刊したとSWCは言うだろう。
以前、SWCの副館長のアブラハム・クーパーは、「原爆投下を人道に反する罪だとは思わない」と明言したことを紹介した。彼らは、主権国家体制だけでなく、ハーグ陸戦協定などの西欧の政治外交文化を全て無視しても良いという独裁者的思想を持っている。そして、それを米国を利用して世界に押し付ける力も持っている。
今回、この短文を書く動機はこれだけではない、SWCの強い力を味方につけたいのか、創価学会や統一教会が、彼らと提携して活動していることである。
統一教会と自民党議員たちの癒着が、政教分離の原則を逸脱するとして、国会で問題になっている。しかし、その可能性は、創価学会と与党の一角を占める公明党との関係の方がより大きいだろう。
公明党と創価学会は、SWCとの関係も深そうである。SWCは創価学会の創始者池田大作に対して「国際寛容賞(人類愛国際賞)」を贈っている。(補足1)
創価学会インターナショナル(SGI)とSWCは共同で、1995年、ホロコースト展を広島において開催した。それを熟知した上で、A. クーパーはその数年後、「原爆投下は人道に対する罪とは思わない」と言ったのである。
その他、A. クーパーは“南京大虐殺”のプロパガンダ本「The Rape of Nanking」の著者のアイリスチャンの熱烈な支持者だそうである。また、南京事件のフォーラムを開催し、そこに招いたのはアイリスチャンと本多勝一だというから、SWCの対日本姿勢は明確だろう。
補足:
1)2001年、「公明党」の神崎代表(当時)は、国会内で「SWC」のアブラハム・クーパーらと会談し、第二次世界大戦中の歴史的事実を調査する「恒久平和調査局」を設置する法案(国立国会図書館法改正案)の早期制定について要請を受けた。(上に引用のサイト)