中国製ワクチンに殆ど効果がないことは、以前の記事に書いた通りである。中国製ワクチンを国民の数十パーセントに接種したアラブ首長国連邦やチリでは、ファイザー社等のワクチンを接種した英国やイスラエルに於けるような効果が全く見られないからである。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12665922188.html

 

それにも拘らず、WHOは効果を認め緊急使用を承認すると決定したようである。恐るべき中国共産党政権とWHOの癒着である。https://www.bbc.com/japanese/57035047

 

米国大統領のバイデンは、現在高い効果が実証されているファイザーやモデルナなどのm-RNA型ワクチンの製造技術を、全世界に無償公開をするように動いている。議会が認めないかもしれないが、中国共産党政権とナイーブな民主党党員から点を稼ぐことを狙った発言だろう。

 

もし、バイデンの案が実現した場合、中国はその技術を用いて大量のワクチンを製造し、世界を乗っ取るための政治的武器に用いるだろう。発展途上国相手の外交において、アメとムチ(ワクチン外交と戦狼外交)の両方を中国は手に入れることになる。ファイザー社などのワクチンは、中国シノファーム社製のワクチンと違って実際に高い効果があるので、非常に有用な外交の武器になるだろう。

 

バイデン案が実行された場合の、民主主義世界に対する好ましからざる作用について、HARANO Times さんやMOTOYAMAさんがyoutube動画で指摘している。https://www.youtube.com/watch?v=dvuAOrNwCFkhttps://www.youtube.com/watch?v=OP_tLcFBP5o

 

一つは、将来別の病気のパンデミックが発生したとき、製薬大手がワクチン開発のための投資を躊躇うことである。何故なら、多額の投資をして開発した技術が、利益を充分挙げる前に無償公開させられては、私企業の業務として成立しないからである。


もう一つは、現在製造中のワクチンの原料不足などで、思わぬ弊害が生じる可能性が推測される。原料の一つLNP (脂質ナノ粒子;補足1)の不足により、原料の価格高騰が考えられる。

 

その結果、先進国での製造が充分進まなくなり、武器としてストックされる中国のワクチンのために、本来の用途において、ワクチン不足に悩まされる可能性が高くなると指摘している。

 

バイデンとWHOのテドロスは、協力して中国共産党政権のために働いているのだろう。非常に恐ろしい話である。(編集12時20分)

 

補足:

1)脂質ナノ粒子は、細胞膜成分であるリン脂質分子(ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリンなどと長鎖カルボン酸2つがエステル結合した分子)が二重膜を成して、内部に水を含む直径数10ナノメートル球状粒子である。(上図)

この真中の部分にm-RNAを封入したのが、今回のm-RNA型ワクチンである。この脂質二重膜の構造の安定化に、ポリエチレングリコールが用いられ、それがアナフィラキシーを発生する原因物質だと考えられている。m−RNAをどのように、核の部分に入れるのか、製法の重要な部分だろう。