1)最近の豚コレラ騒動との関連で気になるのが、昨年中国から新千歳空港に入った旅客の荷物にあったソーセージから、豚コレラ菌が見つかったことである。日経新聞1022日配信の記事に掲載されている。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36767230S8A021C1CR8000/
 
農水省によると、今月1日に中国の北京から来た外国人の旅客が、法律で持ち込みが禁じられているソーセージを保有していた。放棄してもらい国が検査したところ、遺伝子検査で陽性となった。ソーセージは約1.5キロあり、真空パックされ一定の加熱がしてあったという。
 
中国では今年、豚コレラは猛威を振るっており、日本への侵入が懸念されていたという。そのような時、持ち込み禁止の加工肉製品を、なぜ日本国内に持ち込もうとしたのだろうか。
 
その豚コレラがアフリカ豚コレラであり、もともと中国や朝鮮半島にあったものではない。そのアフリカ豚コレラに感染した食品が国内に入っただけなら、家畜の豚に伝染する可能性は低い。ただ、食べ残しを餌として与えるなどした場合、豚に感染が広がる可能性があるし、山に捨てられた場合は野生のイノシシに感染し、そこから今回のように豚に広がる可能性もある。
 
今年9月、岐阜市で感染の広がっている豚コレラは、愛知県にまで広がり、今後益々深刻になる可能性もある。その病原菌の遺伝子検査の結果、どうも中国や朝鮮半島で現れたものと近いようである。このあたりの情報は、下に引用のサイトにある。
 
この報告では、中国で2015年に採取されたサンプルと昨年岐阜で採取されたサンプルのコレラの遺伝子は同じグループに含まれる。つまり、中国大陸あるいは朝鮮半島から、伝染が広がった可能性が高いと思う。
 
今回の豚コレラの原因は特定できていない。それとの関連で警戒すべきは、農業テロ(アグロテロリズム)である。日本のように国土の狭いところで養豚が行われ、且つ野生のイノシシも棲むところでは、深刻な結果になる可能性がある。

今後のこともあるので、詳細に原因を調べるべきである。そしてそれを周知するとともに、ワクチンの再開などを含め、防疫体制を整えるべきである。

飛行機の外国人乗客が感染物を持ち込んだような場合は、その動機やその人物の背後などを詳細に調べるべきである。農業テロについては、以下のサイトに解説がある。

今回は注意喚起の意味で本文章をアップロードする。