たまたまBBCのネットニュースをみていたら、表題のような記事をみつけた。13歳の時に膀胱の異常から、腎臓の重篤な病気になる可能性を抱えた少年が、自分の膀胱細胞から増殖後3Dプリンティングで作った新しい膀胱を移植して助かったという話である。https://www.bbc.com/news/business-45470799

 

13までに17回ほどの手術を受け、一生透析を受ける生活しか残されていないと思われた少年だったが、その手術から14年間手術は受けていないという。そしてその救われた少年は、現在レスリングのコーチをしているという。

ボストン小児科病院の外科医、アンソニー・アタラ(Anthony Atala)は、少年の膀胱の小片を採取し、2カ月以上が研究室で新しいものに成長させたという。その手法は、普通のインクジェット3Dプリンターを応用した、組織をプリントする手法(バイオプリンティング)だという。

 
この方法で、尿道や軟骨なども作ることができるそうだ。皮膚のような平面組織は簡単で、尿道などのチューブ状の臓器はそれより難しいが可能である。腎臓や肺などの臓器製造は更に難しいという。i-PS細胞から3D-プリンティングという手法で、心臓をつくる試みが研究されているようだ。

詳しくは、BBCの昨日のニュースをみてもらいたい。