獣医師の数は足りている事実は、獣医師会の話として新聞に出ている。そのデータを見て、私も姉妹サイトで獣医師会の言い分が正しいのではないかとこの五月に議論している。https://news.yahoo.co.jp/pickup/6248310
 
今日のヤフーニュースでは、国際比較という形で、政治学者の六辻彰二氏がその問題に詳細な検討を加えている。六辻氏は、獣医師の数は十分であり、地域間の過不足解消を、獣医学部の増設で解決するという考えは間違っていると指摘している。https://news.yahoo.co.jp/pickup/6248310
 
安倍政権下で総理の友人である加計氏に獣医学部増設を認めたことは事実だが、その手続については「李下に冠を正さず」を引用して、適正に行ったと総理は説明した。けれども、数十年間なかった獣医学部の新設を特区と言う制度の中で、友人の学園経営者に(総理の決済を経て)認可することは、手続きの議論以前に「李下に冠を正す」行為である。三橋貴明氏も今朝の番組でそのように言っている。https://www.youtube.com/watch?v=EHKaG77fIC0(10:30ころ)
 
この件、総理の判断は非常に拙かったと思う。四流大の経営者が利益を得るために受験生に人気のある獣医学部新設を考えたのだろうが、この件が日本国民に与えた損害は大きい。

国家が北朝鮮問題や憲法改正問題で、戦後最大の危機にある時に、国政を混乱させる原因となったことを関係者は考えるべきである。国家的大損失となる可能性もある。これまで、事の成り行きを冷静に眺めておられたのではないだろう。

獣医学部の開設を一旦白紙に戻すように、総理からの提案があるべきだろう。加計氏が安倍総理が古くからの友人であると、総理は言っているらしいが、本当にそう言えるのだろうか?こんなことは言ってはいけないのだろうか?

追加:既に開校準備も整っているというので、白紙撤回は無理なようです。今朝のテレビでは、学部長候補のインタビューがあり、その方によれば教員も比較的簡単に内定し、あとは学生が集まるかどうかのみ心配だと答えていました。