今日も白鵬の相撲は最低だった。肘打ちで相手をノックアウトするプロレス技を出す横綱は史上初めてだろう。先日の勢関を相手にとった相撲はその典型である。左で張って、右肘で相手の顎を狙い、殴り倒すのである。フラフラになって勢関が倒れた時には、体に異常が出ないか心配した。
今日も豪栄道にたいして顎を狙った。すぐには倒れずかなり攻めることができたが、最期は足が滑ったような不自然な負け方にも見えた。あのよう肘打ちは、自分が前に出る為ではなく、相手の顎を殴り傷害を与える目的にやっている様に見える。相撲では相手が倒れれば勝ちだからである。
「ルール違反とは言えないので、仕方がない」と解説の北の富士が言っていた。違法でなければ良いのだろうと下品な相撲をとる姿は、舛添都知事に似ている。両者とも、セコイという言葉がぴったりである。
白鵬に比較して朝青龍の相撲は模範的で、昔の栃若を思い出すような力と技の相撲だった。相撲協会は、彼をモンゴルに帰ってサッカーをやったとか言う下らない理由で引退に追いやった。それが白鵬の一人横綱時代が長くなった理由である。
朝青龍がサッカーをモンゴルの少年たちと楽しんだのは、故障の治療中とはいえフリーの時間でのことである。体調管理は自分のスケジュールでやれば良いのであり、負担にならなければ子供相手にサッカーをやっても何の問題もない。巡業などにでて相撲をとるのとは大違いで、体にも負担にならないだろう。
横綱審議会委員は、朝青龍は巡業に出られない体なのに、サッカーをやったとして、横綱にふさわしくないと決めつけた。内館とかいう歳とった女性や漫画家のやくみつる氏の、テレビでの(重箱の隅を突っつく様な)上記発言を思い出す。彼らには横綱審議会で、白鵬の肘打ち相撲に対する意見を是非発表してもらいたい。
我々の子ども時代には相撲と野球が主な遊びであり、それだけに相撲に親しみがある。力と技を競い合うまともな相撲をとってほしいものである。相撲協会や横綱審議委員会は良い相撲を取る力士を横綱にしてもらいたい。