世界は激変の年を迎えた。一方、我が国のマスコミは、無能な国会議員たちを言葉狩りで攻めて、国民に安上がりの娯楽として与えている。(補足1)
 
自民党の大西英男衆院議員が衆院北海道5区補選の応援で現地入りした際、神社の巫女から「自民はあまり好きじゃない」と言われたことに対して「巫女さんのくせになんだと思った」と発言した。これは女性蔑視、職業蔑視と捉えられる発言であるとして、各メディアが報道している。
 
夕方のNHKニュースでも、大西英男議員のこの発言が報道されていた。民進党の岡田代表や谷垣自民党幹事長も国民の政治への信頼感を損なうと、大西議員に苦言を呈していた。
 
また、上記ヤフーニュースでは、“巫女は天の神と地の人間とを結ぶ女性といえるでしょう。そうした日本の神道の信仰を支える巫女を「巫女のくせに」というのはかなり乱暴な表現です。女性蔑視、職業蔑視というだけでなく、神社関係者は自民党の系列だ、関係者は支配下にあるというちょっとした思い上がりがあったようにも受け取らえる失言です”と書いている。 
 
現代の巫女さんを“天の神と地の人間とを結ぶ女性”と説明するのも白々しいし(補足2)、それを大西議員の言葉狩りに用いるのも難癖の類である。この程度の批判を神妙に受けて、遺憾であると発言する谷垣幹事長の政治家としての小ささ、真顔で攻撃する岡田委員長のバカバカしさにうんざり(補足3)。もっと大事なことがあるだろうに。
 
大西議員といえば、20144月に衆議院総務委員会で、質問中の日本維新の会(当時)の上西小百合衆院議員に「子どもを産まないとダメだぞ」とやじを飛ばして話題になった人。その時は上西議員に謝罪して話は収まった。その上西議員といえば、予算委員会を病気だと言って欠席して、翌日は知人と旅行を楽しんだことで、維新を除名された人。この国は、狂っている。
 
補足:
1)北朝鮮は爆発寸前の火薬庫のような状態である。中東は悲劇的に混乱している。世界経済はアルプスの稜線上を渡っているような状態である。米国は無責任にも孤立主義をとるかもしれない。その時、日本はスラム街を警戒感もなく丸腰で歩くような状態である。日本の政治家は、単なる穀潰しなのか? マスコミは仮想敵国のプロパガンダ機関なのか?

2)上記の巫女の説明を読んである体験を思い出した。数年前に長野県にドライブで行った際、有名な神社で何の迷いか、夫婦で祈祷をしてもらった。その祈祷料10,000円札一枚を窓口の巫女さんに手渡した時、札をピンと指で弾く姿が印象的だった。女性の銀行員が札を数える時に最後の一枚を確認するあの仕草である。

3)大西議員があまりにもレベルが低いのなら、黙って除名なりすれば良い。(追加)