韓国で、核兵器保有の議論が出ている。BSフジのプライムニュースで洪熒氏金慶珠氏や日本の小野寺五典氏が、北朝鮮問題を話し合っていた。(もう一人韓国側ゲスト李さんが出席;初めて見た人なのでよく分からない)北朝鮮が韓国向け核配備を済ませているのではないかとの懸念がある中、「韓国の54%の人が独自の核武装をすべきと答えた」との世論調査が紹介された。
 
司会者の反町氏が、この結果をどう思いますかと洪熒氏に質問したところ、洪熒氏は「当然です」と答えた。もちろん、直ちに具体的な政治課題として議論するという意味でなく、韓国国民の感情の問題として答えたのだが、司会の反町氏がびっくりしていたのが印象的である。そして、私は反町氏がびっくりしたことにびっくりした。
 
米国はそのようなことを許す筈はないし、そのことは韓国側のゲスト3人も知っている。日本でも、将来国家のトップになるような政治家が、核兵器保持を真面目に議論したことが米国に知れると、危ないだろう。それまでに米国の手先になる外務官僚が、彼を失脚させる脚本を書き、実行するかもしれない。中川氏みたいに。
 
北朝鮮のミサイル実験だが、そんなもの沖縄に落ちてくる筈はないだろう。そして、近くの海に落ちるとしてもミサイルで撃ち落とすべきではないと思う。イライラしている北朝鮮に、敵国として名乗りを上げるようなものだからだ。北朝鮮の敵は韓国と米国なのだから、自衛隊は静観した方が得だ。日米韓の協力なんて、どうせ絵に描いた餅なのだから。
 
北朝鮮の目標はあくまで米国であり、米国から国家としての承認を得ることが目的で瀬戸際外交をしているのだ。しかし、米国は6カ国協議とかに丸投げして何もしないだろう。北朝鮮は東アジアを不安定化するように、米国が朝鮮戦争に勝たないでおいたという説があるのだから。(多分、馬淵睦夫著「国難の正体」)
 
韓国と北朝鮮が互いに睨み合ってイライラして、何か突発的に起こると恐ろしいことになるかもしれない。ふと、ジョージアのガイドストーンの人口5億人計画を思い出した。
 
追補:1)本当は日中韓が協力して東アジア共同体を作るのが、生き残りの戦略として良いのだが、それには100年かかりそうだ。反町さんの反応を見るまでもなく、韓国の人たちの方があの大国のことをよく知っているようだ。
2)最後の視聴者の質問に答えるセクションで、洪熒氏は半島統一を真面目に目指していることがわかった。分断しておいて、統一を目指すように刷り込んでおくのは、まさに米国の戦略なのだろう。