追補:
このマイナス金利だが、実際には当分適用されないとのこと。2018年になれば金利がマイナスになる可能性があるとのこと。田中宇さんのブログは引用文献とともにそう書いている。http://investmentwatchblog.com/qe-in-japan-nears-end-daiwa-capital-markets/
だったら、ドル/円レートが元に戻るのは当たり前だ。報道機関はそれを放送しない。

以下:元の文
先日日銀の黒田総裁が放ったバズーカは、逆方向に発射されたのか? 元の値に戻ってしまったドル・円レートを見るとそう思ってしまう。マイナス金利が適用される分の日銀当座預金について、その投資先が見つからなければ、銀行から日銀に返却されるだけになると思う。

その場合、一方的に都市銀行の収入が減ってしまう。国債が日銀に流れ、日銀当座預金もマイナスになったのでは、銀行はやっていけない。日銀はマイナス金利で、都市銀行などの負担を増加し、日銀の受ける損害を減らす方向に舵をきったと思われても仕方ないのでは。

海外に金が向かえば円安になるが、海外に投資先がなければその様なことはできない。海外での投資先探しは、当然国内以上に困難だろう(補足1)。銀行の体力が減少すれば、日本でも(超)優良債権でないと引き受けられない。簡単に国債や日銀当座の利息で利ざやを稼いでいたのなら、銀行の実力(投資先を見つけて、アドバイスする)も減少している可能性も高い。

将来性のある起業家が生まれれば、投資先として最高である。しかし、日本人も平和ボケでも豊かに暮らせる時代が続いたため、起業家になる道(冒険である)をあえて選ばない人がほとんどだろう。その証拠に、起業家で有名な方々はほとんど、隣国出身の家系である。

貧しい経験がなければ豊かになれない。戦争や紛争の経験がなければ平和になれない。貧乏が悪いのではない、貧乏から脱出すべく努力し戦わないのが悪いのである。戦争が悪いのではない、戦争から学ばないことや戦争を避ける努力をしないのが悪いのだ。(補足2)

平和も豊かさも受動的な態度では手にすることが難しいという教訓を日本人全てが忘れているのではないのか?

日本経済が心配である。

補足:
1)日本から遠いので投資先の詳しい情報が得難いという単純な理由だけでも、海外での投資先を見つけるのは困難である。それに発展途上国なら、為替リスクも大きいだろう。
2)「戦争反対!」で戦争が避けられると思うバカが日本には多い。バカだから、その叫ぶ者達の中に、外国のオルグがいることも気がつかない。