北朝鮮の本当の目標を日本や米国以外の外国は知らないのだろうか?そんなはずはない。
 
ネットで英国の記者が今回の核実験について解説している。国内向けに自分の立場が磐石であることを示すためだとか、今後も核開発を進めるのが金正恩の方針だとか言っている。米国を苛立たせるとはいうものの、「米国に国家の承認を与えて欲しいからだ」ということは言わない。朝鮮戦争を完全に終わらせ、国際社会で金正恩が国家のトップとして存在する独立国としての地位を得るのが目的だとは言わない。
 
北朝鮮の核実験後の米国報道やホワイトハウスのコメントに関する報告がANNニュースとしてアップロードされている。米国の反応としては、大統領のコメントはないものの、AP通信などのコメントとして、「更に国際社会から孤立し、制裁を強化されるだろう」と話している。また、ホワイトハウスは北朝鮮が核開発を強めており、それに対して国家安全保障上の脅威だとしていたという。それに対して日韓と協力して対処するために、慰安婦問題の解決を日韓に指示していたと言っている。
 
日韓と協力してとはよく言ったものだ。全てが米国の意思で動くのだが、三カ国が協力して対処するということを隠れ蓑に用いて、米国の本当の意思を隠すつもりだろう。つまりそれは、朝鮮半島に火種を残すということであると思う。北朝鮮の核問題の解決を考えるために、日韓に慰安婦問題解決指示を指示したとの田中宇氏のブログ記事の記述は、ぴったりではないが解析としては素晴らしかった。http://tanakanews.com/160104japan.htm
 
自民党の対策本部での谷垣幹事長の挨拶には、根本的な解決に関する示唆は全く何もない。国連決議違反とか日朝平壌宣言に違反するとかを理由に、断固たる対応を取る必要があるというのみである。https://www.youtube.com/watch?v=D4Xw5K4N-ws