今朝放送のウエークアッププラスで、イスラム国により捕われた後藤氏の件に関する一通りの議論が終わった後、番組のコメンテーターである田崎氏が、「イスラム国にとって日本は敵なんです。我々は敵と戦っているという認識を持たねばならない。」といった。それを受けて、辛抱氏は「我々にはそのような認識があまり無かった」と言った。これが安倍応援団(読売の重鎮に従順な二人の)の意見である。
 
誰によって、そして、何によって、イスラム国が日本を敵と看做す様になったか?答えは簡単である。安倍氏がわざわざ中東まで出かけて、「対イスラム国支援として2億ドルを拠出する」と発表し、イスラム国の敵として名乗りを挙げたことが、イスラム国に日本が明確に敵であるという認識を与え、且つ、二人の国民の命の危機と日本の国益を損なうという結果を招いたのである。
 
そのことを殆ど振り返らずに(すこし、民主党議員による言及はあったが)、番組担当の二人がこのような発言で、このコーナーを閉じたのは、非常に不愉快であった。辛抱氏は、昨年から報道番組に復帰したが、以前と違って現政権をあまり批判しなくなったと感じる。