イスラム国は新しい声明により、後藤さん解放にはヨルダンに捕われているイスラム国の女性死刑囚との1:1交換を改めて要求してきた。この件、日本政府はヨルダン政府に圧力をかけるべきではないと思う。むしろ、日本側からヨルダン政府に無理な依頼をしないと表明した方が良い。私も、25日のブログで書いた様に、http://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/41961186.html、是非後藤さんを取り返してほしかった。このような判断は、”後藤さんを見殺しにするのか”という批判が国内からでるだろうが、事ここに至っては仕方が無いと思う。
イスラム国の今回の要求は、明らかにヨルダンと日本そして、日本とイスラム国に敵対している中東諸国の間に楔を打ち込むことを目的としている。もし、過大な圧力をヨルダン政府にかけ、その結果後藤さんだけが解放されれば、日本とヨルダン政府及び日本と西欧諸国特に米国との間に、致命的な楔を打ち込まれることになる。
それは、最終的には日本国と日本国民全体の大きな損失につながる。安倍政権は少なくとも、不適切な方法でイスラム国に敵対することを表明したと思うが、その失敗を挽回するために過剰な圧力をヨルダンにかけることは、損失を数倍から数十倍に増やすことになると思う。